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【金相場】連休明け17日のNY金相場は、地政学的リスクへの警戒感やドル安・ユーロ高に伴う割安感を背景に買い地合いが継続し上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1291.90ドル(+3.40ドル)と、直近では最長の4営業日続伸し、中心終値では前営業日同様に、昨年11月4日相場以来およそ5ヶ月ぶりの高値を継続して取引きを終了。シリアや北朝鮮などの地政学的リスクに対する警戒感が根強い中、この日も安全資産とされる金に買いが入り、朝方からおおむね堅調に推移した。また、外国為替市場でドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことも相場を押し上げる要因となり、一時1300ドル圏内まで上昇した。ただ、およそ5カ月ぶりの高値水準で推移していることから、昼前には利益確定の売りが出たほか、株価上昇が重しとなり上値を削る展開となった。
国内の金相場は、NY市場では引き続き逃避需要から買いが優ったものの、引け後の時間外取引きで値を消した事から、国内では下げに転じ続落。小売ベースでは1gあたり4,902円(-9円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/18 4902円 (-9円)
04/17 4911円 (-5円)
04/14 4916円 (+9円)
04/13 4907円 (+6円)
04/12 4901円 (+27円)
04/11 4874円 (-16円)
04/10 4890円 (+26円)
04/06 4870円 (-12円)
04/05 4882円 (+6円)
直近10日間の金相場平均価格:4,892円/g
【パラジウム相場】連休明け17日のNYパラジウム相場は、地政学リスクの高まりや、発表された米国経済指標が冴えない内容となった事が意識され売り優勢の展開に。中心限月の6月限は1トロイオンス788.55ドル(-7.35ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、中国の1-3月期GDPが堅調な伸びを示したほか、3月小売売上高、工業生産がそれぞれ良好な内容となった事が意識され序盤は小高く推移した。一方、地政学リスクへの警戒感は根強く、緊迫しているシリア情勢や北朝鮮問題が意識され上値を重くした後は、発表された米国経済指標(4月NY連銀製造業景況指数・4月NAHB住宅市場指数)が、低調な内容となった事が意識され売りに反転。米国株の上昇が下値を支えるも、ドルの戻りが重しとなり、結局790ドルを下回って取引きを終えた。
国内のパラジウムは、売りが優った連休明けのNY市場を映して軟調に推移。小売では1gあたり3,072円(-33円)と、前日と同額を値下げ続落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/18 3072円 (-33円)
04/17 2943円 (-32円)
04/14 3137円 (+5円)
04/13 3132円 (-37円)
04/12 3169円 (+21円)
04/11 3148円 (-54円)
04/10 3202円 (-5円)
04/07 3207円 (-6円)
04/06 3213円 (+11円)
04/05 3202円 (+6円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,159円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1285.70ドル、パラジウムは787.90ドル、為替は1$108円98銭前後の値動きで推移しております。
本日の地金は小売ベースで金4,902円(-9円)、パラジウム3,072円(-33円)、銀71.71円(-0.32円)、プラチナ3,815円(+18円)と、国内貴金属はプラチナを除いて軟調に推移。金は引き続き地政学リスクの高まりからNY市場では買いが優ったものの引け後の時間外取引きで値を消した事から、国内では下げに転じ続落。また、銀やパラジウムも共に値を下げ続落した一方、プラチナは唯一プラスに転じ反発となりました。
【17日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1291.90ドル(+3.40ドル)
銀:1851.40セント(+0.40セント)
パラジウム:788.55ドル(-7.35ドル)
プラチナ:991.90ドル(+14.50ドル)
18:30現在の金相場は1トロイオンス1292.55ドル、パラジウムは796.30ドル、為替は1$108円29銭前後の値動きで推移しております。
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