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【金相場】16日のNY金相場は、対ユーロでのドル安などを背景に買い地合いが継続し上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1236.40ドル(+6.40ドル)と、過去4週間では最長の5日連続高で取引きを終了。米商務省が発表した4月の住宅着工件数は前月から市場予想に反して減少し、先行指標である着工許可件数も減少するなど、米住宅市場の活況にブレーキがかかるとの見方が広がり、外国為替市場ではドル安が進行。このため、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから、相場は序盤より堅調に推移し上昇した。また、トランプ米大統領がロシア側に機密情報を提供していたとの報道を受け、与野党から懸念や批判の声が上がっているため、大型減税策など重要法案の議会通過が一段と困難になるのではないかとの見方が広がり、先行きを懸念した逃避需要から買いを集めたほか、北朝鮮情勢が緊迫化する中、大規模なサイバー攻撃が世界各地で発生したことも金相場を支える要因となった。
国内の金相場は、NY市場ででは引き続き買いが優ったものの、円高の進行に上げを相殺され小幅安に。小売ベースでは1gあたり4,899円(-3円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ反落しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
05/17 4899円 (-3円)
05/16 4902円 (+23円)
05/15 4879円 (-5円)
05/12 4884円 (+6円)
05/11 4878円 (-1円)
05/10 4879円 (-1円)
05/09 4880円 (+15円)
05/08 4865円 (-53円)
04/28 4918円 (-14円)
04/27 4932円 (+16円)
直近10日間の金相場平均価格:4,892円/g
【パラジウム相場】16日のNYパラジウム相場は、ドル安を背景に買いが先行するも、米国株の下げや投資家心理の後退を受けて売り戻される展開に。中心限月の6月限は1トロイオンス792.00ドル(-5.00ドル)と、マイナス圏で推移し、続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場の反動から安値拾いの買いが入ったほか、低調な内容となった米経済指標を背景にドル安が進行した事も買いを促し序盤は堅調に推移した。一方、複数の米メディアがトランプ米大統領がロシアに機密情報を漏らしたと伝え、米政治への不透明感が広がった事や、北朝鮮情勢が緊迫化する中、大規模なサイバー攻撃が世界各地で発生したことも投資家心理を後退させ、米株価につられる形でパラジウムも売り戻され、結局マイナス圏に沈下する展開となった。
国内のパラジウムは、売りが優ったNY相場や為替要因から値を落としマイナス圏で推移。小売では1gあたり3,218円(-38円)と、軟調に推移しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/17 3218円 (-38円)
05/16 3256円 (±0円)
05/15 3256円 (-11円)
05/12 3267円 (+17円)
05/11 3250円 (+5円)
05/10 3245円 (-32円)
05/09 3277円 (-11円)
05/08 3288円 (+43円)
04/28 3,245円 (+27円)
04/27 3,218円 (+38円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,252円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1244.50ドル、パラジウムは799.05ドル、為替は1$112円56銭前後の値動きで推移しております。