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【金相場】9日のNY金相場は、ドル高や株式相場の最高値更新などリスク選好地合いに押され続落。中心限月の2月限は1トロイオンス1313.70ドル(-6.70ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日は米国株価指数が最高値を更新したほか、米国10年債利回りが2.54%台まで上昇と、リスク選好パターンの状況となり、金商品は序盤より売りが優勢となり軟調に推移した。また、イタリア総選挙や、ドイツの連立政権協議、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感など、欧州政治不安を背景に外国為替市場ではユーロ売りが継続し、ドル高に振れた事も金の圧迫要因となった。ただ、テクニカル面での強気観から押し目買いが入り、売り一巡後は下げ一服の展開となった。
国内の金相場は、利確売りに押されたNY相場や、為替が円高に傾斜した事から連騰が一服し11営業日ぶりに反落。小売ベースでは1gあたり5,163円(-50円)と、前日には2015年2月5日相場以来およそ2年11ヵ月ぶりの高値を付けるなど上昇基調となっていたが、本日はマイナスサイドに反転し高値一服となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/10 5163円 (-50円)
01/09 5213円 (+4円)
01/05 5209円 (+129円)
12/27 4994円 (+30円)
12/26 4964円 (+3円)
12/25 4961円 (+21円)
12/22 4940円 (+2円)
12/21 4938円 (+27円)
12/20 4911円 (+19円)
12/19 4892円 (+14円)
直近10日間の金相場平均価格:5,079円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、ドル高に上値を抑えられるも、原油高や、米国株の高値更新、需給バランスの観点から買い地合い継続し上伸。中心限月の3月限は1トロイオンス1098.15ドル(+2.25ドル)と、今年に入って3度目の史上最高値圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、原油相場の上昇やテクニカルな買いから堅調な動きとなり、一時1107.80ドルを付けるなど一段高となった。その後、外国為替市場ではユーロ売り・ドル買いが進んだ事で上げ幅を縮小するも、米国株が最高値を更新するなどリスク選好の流れが相場の支援材料となり買い支えられた。加えて、自動車触媒需要が2009年を底にして増加傾向にあり、現在も供給が追い付かない状況が続いている。そうした需給バランスの観点からも相場を押し上げる要因となっており、この日も一代高値を更新して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、NY市場では引き続き堅調地合いとなるも、為替要因からマイナスサイドに反転し上値追いが一服。小売では1gあたり4,379円(-16円)と、4営業日ぶりに反落し、前日の上げ幅を値戻す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/10 4379円 (-16円)
01/09 4395円 (+16円)
01/05 4379円 (+162円)
12/27 4055円 (+54円)
12/26 4001円 (-27円)
12/25 4028円 (+21円)
12/22 4007円 (+33円)
12/21 3974円 (+27円)
12/20 3947円 (+16円)
12/19 3931円 (-27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,223円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:10現在の金相場は1トロイオンス1313.55ドル、パラジウムは1094.80ドル、為替は1$112円33銭前後の値動きで推移しております。