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【金相場】21日のNY金相場は、低調となった米経済指標を背景にドル安が進み、割安感から買いが継続。中心限月の2月限は1トロイオンス1270.60ドル(+1.00ドル)と、小幅ながら値を伸ばして取引きを終了。この日、米国商務省が発表した7ー9月期の実質GDP(国内総生産)確定値は、前期比3.2%増と、11月末発表の改定値(3.3%増)から下方修正され、市場予想の3.3%増も下回った。また、最新週の新規失業保険申請件数も、前週比・市場予想を共に上回り増加するなど冴えない内容となった事を受けて、外国為替市場ではドル安が進行。ドル建ての金商品は割安感から買われ上昇した。ただ、米税制改革法案が前日に議会を通過したことを受け、この日は投資家のリスク選好意欲が高まる中、欧米株価が全面高となったため、買いが一巡すると小動きな展開となった。
国内の金相場は、横ばい圏ながら小幅高となったNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり5,026円(+2円)と、直近では最長の5営業日続伸。前日相場同様に5日相場(2週間ぶり)の高値継続となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
12/22 5026円 (+2円)
12/21 5024円 (+27円)
12/20 4997円 (+20円)
12/19 4977円 (+14円)
12/18 4963円 (+19円)
12/15 4944円 (-18円)
12/14 4962円 (+7円)
12/13 4869円 (+3円)
12/12 4866円 (-24円)
12/11 4890円 (+20円)
直近10日間の金相場平均価格:4,977円/g
【パラジウム相場】21日のNYパラジウム相場は、リスク選好意欲の高まりや、ドル安の流れを受けて買い地合いが継続し3日上伸。中心限月の3月限は1トロイオンス1029.65ドル(+5.05ドル)と、14日に付けた年初来高値(1028.70ドル)を上抜き、2001年2月相場以来(約16年10ヵ月ぶり)の高値を更新した。欧米株価が軒並み堅調に推移するなど投資家のリスク選好意欲の高まりを受けて、この日もパラジウムには買いが入り序盤より小高く推移した。その後、クリスマス休暇を控えた持ち高調整などから一部で売りが出る場面もあったが、発表された米経済指標が冴えない内容となった事で、米ドルが伸び悩んだ事が買い材料となり、一代高値を更新して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、一代高値を更新するなど堅調となったNY市場を映して上伸。小売では1gあたり4,168円(+32円)と、連日で年初来高値を抜いて、2001年2月9日相場以来の高値を付けるなど価格水準を切り上げる展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
12/22 4168円 (+32円)
12/21 4136円 (+27円)
12/20 4109円 (+16円)
12/19 4093円 (-27円)
12/18 4120円 (-11円)
12/15 4131円 (+38円)
12/14 3931円 (-6円)
12/13 3937円 (±0円)
12/12 3937円 (+17円)
12/11 3920円 (-11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,113円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:50現在の金相場は1トロイオンス1269.45ドル、パラジウムは1032.10ドル、為替は1$113円34銭前後の値動きで推移しております。