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2017年12月11日国内金相場は5営業日ぶりに反発しプラス圏へ↑一方、パラジウムは利確売りに押され3営業日ぶりに反落↓

【金相場】週末8日のNY金相場は、堅調な米経済指標などを背景に投資家のリスク選好意欲が続く中、安全資産とされる金には売り圧力がかかり続落。中心限月の2月限は1トロイオンス1248.40ドル(-4.70ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。米政府閉鎖が回避され、税制改革に向けた議論も前進したことから市場ではこのところ明るい見方が広がっていたが、この日の雇用統計でそうした楽観が強まった。この日、米労働省が発表した11月の雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門の就業者数が季節調整済みで前月比22万8000人増と、市場予想の20万人増を上回った。また、失業率も前月と同じの4.1%となり、2000年12月以来約17年ぶりの低水準となった。この良好な統計結果を受けて、市場では株式などリスク資産への投資意欲が高まり、金需要は減退した。ただ、このところの売り過剰感から安値拾いが入ったほか、中東情勢への警戒もあって、午前中にはプラス圏に浮上する場面もあった。

国内の金相場は、週末のNY相場安を映すも、時間外取引での値動きや為替要因からプラス圏に振れ上昇。小売ベースでは1gあたり4,975円(+19円)と、5営業日ぶりに反発し、最近の調整地合いが一服する展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

12/11   4975円 (+19円)

12/08   4956円 (-28円)

12/07   4984円 (-14円)

12/06   4998円 (-43円)

12/05   5041円 (-5円)

12/04   5046円 (+8円)

12/01   5038円 (-3円)

11/30   5041円 (-24円)

11/29   5065円 (+15円)

11/28   5050円 (+9円)

直近10日間の金相場平均価格:5,019円/g


【パラジウム相場】週末8日のNYパラジウム相場は、このところの急伸に対する利確売りや、ドル高要因から相場を圧迫され3営業日ぶりに反落。中心限月の3月限は1トロイオンス996.40ドル(-6.55ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調に推移した前日相場の流れを引き継ぎ序盤は買いが先行した。その後、発表された11月の米雇用統計が、労働市場の一段の改善を示したと受け止められ外国為替市場ではドル買いが進行。ドル建てのパラジウムは割高感から相場を圧迫されると、プラチナの一段安や、利確売りが進み相場はマイナスサイドに反転した。ただ、米政府閉鎖が回避され、税制改革に向けた議論も前進したことから米国株が上昇。市場がリスクオン地合いになった事で、パラジウムも売り一巡後は小動きな展開となった。

国内のパラジウムは、週末のNY相場を映してマイナス圏で推移。小売では1gあたり4,082円(-11円)と、3営業日ぶりに値を落とし、上値追いが一服する展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

12/11   4082円 (-11円)

12/08   4093円 (+92円)

12/07   4001円 (+38円)

12/06   3963円 (-54円)

12/05   4017円 (-87円)

12/04   4104円 (+54円)

12/01   4050円 (-5円)

11/30   4055円 (-16円)

11/29   4071円 (+102円)

11/28   3969円 (+17円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,041円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:00現在の金相場は1トロイオンス1250.70ドル、パラジウムは999.75ドル、為替は1$113円59銭前後の値動きで推移しております。

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