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【金相場】29日のNY金相場は、米実質国内総生産(GDP)が3年ぶりの高成長となったことが手掛かりとなったほか、ドル高や株高が意識され反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1286.20ドル(-13.00ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。前日28日に北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射したとの報を受けて、地政学的リスクへの警戒感が一時的に再燃し時間外取引きでは堅調な動きとなり小高く推移した。その後、米商務省が発表した7-9月期の実質GDP改定値は、2014年7-9月期以来3年ぶりの大きさとなり、伸び率は10月末発表の速報値から上方修正されるなど、良好な内容となった事から相場は次第に売り優勢に反転。外国為替市場ではドル高に振れた事も圧迫材料となったほか、米税制改革実現への期待などを背景に株式などリスク資産への投資意欲が高まったことも、金には売り要因となりマイナスサイドに沈下した。
国内の金相場は、ドル高に圧迫されたNY相場を映して4営業日ぶりに反落。小売ベースでは1gあたり5,041円(-24円)と、マイナス圏に転じ上値追いが一服しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
11/30 5041円 (-24円)
11/29 5065円 (+15円)
11/28 5050円 (+9円)
11/27 5041円 (+1円)
11/24 5040円 (-7円)
11/22 5047円 (-4円)
11/21 5051円 (-29円)
11/20 5080円 (+17円)
11/17 5063円 (+2円)
11/16 5061円 (-25円)
直近10日間の金相場平均価格:5,054円/g
【パラジウム相場】29日のNYパラジウム相場は、ドル高要因による割高感や、前日の急騰に対する利益確定売りが出た事から3営業日ぶりに反落。中心限月の3月限は1トロイオンス1008.50ドル(-12.15ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、年初来高値を更新し一代高値(約16年ぶりの水準)を記録した前日相場の流れを引き継ぎ、序盤は小高く推移した。その後、発表された米国内総生産(GDP)改定値の上方修正をきっかけに、外国為替市場ではドル高が進んだ事から割高感が意識され次第に売り優勢に反転。また、軟調となった他貴金属の値動きや、前日には年初来高値を更新し一代高値(約16年ぶりの水準)を記録した事から、目先の利益を確定する動きが広がり相場はマイナス圏に沈下した。
国内のパラジウムは、利確売りに押されたNY相場を映して3営業日ぶりに反落。小売では1gあたり4,055円(-16円)と、前日の急騰から一服し、本日はマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
11/30 4055円 (-16円)
11/29 4071円 (+102円)
11/28 3969円 (+17円)
11/27 3952円 (-38円)
11/24 3990円 (-6円)
11/22 3996円 (+38円)
11/21 3958円 (±0円)
11/20 3958円 (-16円)
11/17 3974円 (+5円)
11/16 3969円 (-32円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,989円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:55現在の金相場は1トロイオンス1286.75ドル、パラジウムは1016.05ドル、為替は1$111円98銭前後の値動きで推移しております。