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【金相場】8日のNY金相場は、地政学リスクへの警戒や、米税制改革をめぐる先行き不透明感を背景に、ドル安が進んだ事から買いを集め上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス1283.70ドル(+7.90ドル)と反発し、中心終値では10月19日相場(1290.00ドル)以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終了。米税制改革を巡っては、米与党共和党が提案する法案を巡り審議が難航していると伝わり、早期実現に不透明感が広がったほか、サウジアラビアの政情不安や、トランプ米大統領が8日の韓国での演説で北朝鮮に対し強硬姿勢を示すなど、地政学リスクへの警戒感も高まり、安全逃避先としての金買いが強まった。加えて、外為市場ではドル売り・ユーロ買いが進んだ事もドル建ての金商品に割安感を与え上げ幅を拡大。相場は一時1288.10ドルまで値を伸ばすなど、この日は買い優勢の展開となった。
国内の金相場は、堅調に推移したNY相場を受けて上昇。小売ベースでは1gあたり5,113円(+25円)と反発し、9月26日相場以来約2ヶ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
11/09 5028円 (+25円)
11/08 5088円 (-12円)
11/07 5100円 (+23円)
11/06 5077円 (-24円)
11/02 5101円 (+43円)
11/01 5058円 (-2円)
10/31 5060円 (-12円)
10/30 5072円 (+9円)
10/27 5063円 (-29円)
10/26 5092円 (+2円)
直近10日間の金相場平均価格:5,082円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、ドル安を背景とした買いが入ったほか、テクニカル要因から上げ幅を拡大し急騰。中心限月の12月限は1トロイオンス1015.80ドル(+21.70ドル)と、大台の1000ドル台に突入するなど一代高値を更新。1日に記録した年初来高値(998.15ドル)を上抜いて、2001年相場以来およそ16年ぶりの高値を再更新して取引きを終了。この日のパラジウムは、米税制改革案の協議で法人税減税の先送りが検討され、外為市場でドル安に振れたことがきっかけとなり買いが先行。まもなく大台の1000ドルにのせると、テクニカル要因からも買われ上げ幅を一気に拡大した。また、この日は金やプラチナなど他貴金属も同様に堅調となった事がプラス要因となり、中盤以降も高値圏を維持し一段高で取引きを終えた。
この日のプラチナ清算値は12.60ドル高の1トロイオンス937.90ドル。(反発)11月8日時点でのNY白金と、NYパラジウムの逆鞘は77.90ドル(パラジウム高) と、ここ最近では最大となった。
国内のパラジウムは、一段高となったNY相場を映して急騰。小売では1gあたり4,114円(+81円)と、大きく反発し、年初来高値を更新。ここ最近の高値を上抜いて、2001年2月9日相場以来およそ16年9ヵ月ぶりの高値を記録しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
11/09 4114円 (+81円)
11/08 4033円 (-11円)
11/07 4044円 (-16円)
11/06 4060円 (-6円)
11/02 4066円 (+97円)
11/01 3969円 (+76円)
10/31 3893円 (-32円)
10/30 3925円 (-6円)
10/27 3931円 (+22円)
10/26 3909円 (-6円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,994円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:30現在の金相場は1トロイオンス1284.10ドル、パラジウムは1015.90ドル、為替は1$113円99銭前後の値動きで推移しております。