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2017年10月31日円建ての国内貴金属は、為替要因から総じて値を下げマイナス圏へ↓

【金相場】週明け30日のNY金相場は、米国政治不安からドル売りが進んだ事が支援材料となり買い優勢の展開に。中心限月の12月限は1トロイオンス1277.70ドル(+5.90ドル)と、プラス圏で推移し続伸して取引きを終了。昨年の大統領選挙でトランプ氏の陣営とロシア政府の共謀があったかが焦点となっている捜査は、トランプ陣営の選対本部長ら3人の起訴で新たな展開を迎えた。これを受けて外国為替市場ではドル売りが進行し、金商品は割安感を背景に買いが入り序盤より堅調となった。ただ、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)に加え、日銀やイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策会合が予定されているほか、週末3日には米雇用統計の発表、さらに週内には米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事の公表も控えていることから、それぞれの結果を見極めたいとの様子見ムードも幾分広がり、買い一巡後は全体的に小動きな展開となった。米メディアは30日、トランプ大統領が次期FRB議長の指名を11月2日に公表する見通しだと報道し、パウエルFRB理事を指名する公算が大きいと伝えている。

国内の金相場は、堅調に推移した週明けのNY相場を映すも、為替が円高に傾斜した事からマイナス圏で推移し反落。小売ベースでは1gあたり5,060円(-12円)と、前日の上昇分を戻しマイナス圏で推移しました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

10/31   5060円 (-12円)

10/30   5072円 (+9円)

10/27   5063円 (-29円)

10/26   5092円 (+2円)

10/25   5004円 (-9円)

10/24   5098円 (+4円)

10/23   5094円 (+1円)

10/20   5093円 (+22円)

10/19   5071円 (+10円)

10/18   5061円 (-25円)

直近10日間の金相場平均価格:5,079円/g


【パラジウム相場】週明け30日のNYパラジウム相場は、ロシア疑惑や米連邦準備理事会(FRB)の次期議長にパウエルFRB理事が指名されるとの見方を受けて、ドル安に振れたことが支援要因となり上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス962.65ドル(+4.40ドル)と、プラス圏に転じ反発して取引きを終了。ロシア疑惑を巡って、トランプ陣営の元選対本部長を大陪審が起訴したことや、米連邦準備理事会(FRB)の次期議長にパウエル理事が指名されるとの見方も広がり、外国為替市場ではドル安が進行。ドル建てのパラジウムは割安感を背景に買われ、一時971.80ドルまで上げ幅を拡大した。ただ、米国税制改革の速やかな実現に対する懐疑的な見方から株安が進むと、パラジウムも上値を抑えられたほか、主要なイベントを控えた様子見から終盤にかけて小動きな展開となった。
この日のプラチナ清算値は8.10ドル高の1トロイオンス922.70ドル。(3日ぶり反発)10月30日時点でのNY白金と、NYパラジウムの逆鞘は39.95ドル(パラジウム高) となった。

国内のパラジウムは、週明けのNY市場では買いが優るも、為替要因から上げを消化しマイナス圏で推移。小売では1gあたり3,893円(-32円)と、続落しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

10/31   3893円 (-32円)

10/30   3925円 (-6円)

10/27   3931円 (+22円)

10/26   3909円 (-6円)

10/25   3915円 (+27円)

10/24   3888円 (-64円)

10/23   3952円 (+81円)

10/20   3871円 (-6円)

10/19   3877円 (-59円)

10/18   3936円 (+32円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,910円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:55現在の金相場は1トロイオンス1278.55ドル、パラジウムは969.70ドル、為替は1$113円17銭前後の値動きで推移しております。

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