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【金相場】5日のNY金相場は、9月の米雇用統計発表を控えて全体的に様子見ムードが広がる中、良好だった経済指標を背景としたドル高進行に圧迫され反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1273.20ドル(-3.60ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。この日は雇用統計の発表を翌日に控え、様子見ムードから積極的な商いが手控えられる中、発表された8月製造業受注指数の改善(-3.3%から+1.2%へ)や、8月耐久財受注改定値の上方修正、最新週の新規失業保険申請件数が予想を下回り良好な内容となった事が意識され、外為市場ではドル買い・ユーロ売りが進行。ドル建の金商品は割高感から相場を圧迫され序盤より売りが先行した。このほか、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁がこの日の講演で、年内はあと1回、来年は3回の利上げを引き続き想定していることを明らかにしたため、金利を生まない資産である金には売り材料となった。ただ、米雇用統計の発表を翌日に控えているため、この日は様子見ムードも強かった。
国内の金相場は、手じまい売りに押されたNY相場を映して反落↓小売ベースでは1gあたり5,022円(-21円)と、3営業日ぶりにマイナス圏へ沈みました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
10/06 5022円 (-21円)
10/05 5043円 (+11円)
10/04 5032円 (+5円)
10/03 5027円 (-9円)
10/02 5036円 (-36円)
09/29 5072円 (-4円)
09/28 5076円 (-5円)
09/27 5081円 (-33円)
09/26 5114円 (+24円)
09/25 5090円 (+7円)
直近10日間の金相場平均価格:5,059円/g
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、引き続き供給逼迫が意識される中、良好な内容となった米経済指標や堅調な株価が材料視され上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス936.50ドル(+16.85ドル)と3営業日続伸し、先月末29日相場以来およそ1週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、9月の米国雇用統計発表を翌日6日に控えて様子見ムードが広がる中、発表された経済指標(8月製造業受注指数・8月耐久財受注改定値)が改善された事が材料となり、買いが先行した。また、同国景気の拡大観測が意識される一方、供給不足からパラジウムはこの日も需給バランスを意識した買いが入り上げ幅を拡大。ドル高に押され軟調に振れたプラチナに反して、パラジウムは一時942.60ドルまで値を伸ばす場面もあった。その後、買いが一巡すると雇用統計結果を見極めたいとして、手じまう動きが出るも、堅調な米国株が意識され買い優勢で取引きを終えた。
この日のプラチナの清算値は918.00ドル(+3.20ドル)と3日ぶりに反発。パラジウムが一段高に振れた事から、NY白金とNYパラジウムの逆鞘(中心終値)は、10月5日時点で18.50ドル(パラジウム高)となり、両銘柄の価格差が拡大した。
国内のパラジウムは、堅調となったNY相場を映して上伸。小売では1gあたり3,796円(+70円)と、3営業日続伸し、上げ幅を拡大。16年ぶりの高値水準に達した、先月5日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値に値戻しました。現在16年ぶりに価格が逆転している白金と、パラジウムの価格差は1gあたり72円(パラジウム高)と、ここ最近では最大差となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
10/06 3796円 (+70円)
10/05 3726円 (+17円)
10/04 3709円 (+32円)
10/03 3677円 (-86円)
10/02 3602円 (+16円)
09/29 3586円 (+6円)
09/28 3580円 (+70円)
09/27 3510円 (+32円)
09/26 3478円 (-54円)
09/25 3532円 (+27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,716円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。14:00現在の金相場は1トロイオンス1269.85ドル、パラジウムは940.25ドル、為替は1$112円97銭前後の値動きで推移しております。