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【金相場】26日のNY金相場は、北朝鮮情勢への警戒感から買われるも、ドル安一服による割高感などから売りが出てマイナス圏へ沈下。中心限月の12月限は1トロイオンス1301.70ドル(-9.80ドル)と、3営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日の金相場は、北朝鮮リスクを背景に安全資産として買いが入り時間外取引では堅調となった。ただ、その後は外為市場でドル高・ユーロ安が進んだほか、利益確定売りが出た事で相場は反転。また、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で「長期的な緩和策は金融安定を損なう可能性」、「インフレが2%に達するまで政策を据え置くことは軽率」などタカ派寄りな見解を示したことで、金相場の圧迫材料となりマイナス圏へ沈下した。一方で、北朝鮮リスクなどが依然くすぶっていることから、下値は限定的だった。
国内の金相場は、ドル高や利確売りに押されたNY相場を映して反落。小売ベースでは1gあたり5,081円(-33円)と、3営業日ぶりに値を落とし、マイナス圏に転じました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
09/27 5081円 (-33円)
09/26 5114円 (+24円)
09/25 5090円 (+7円)
09/22 5083円 (-25円)
09/21 5108円 (-10円)
09/20 5118円 (+12円)
09/19 5106円 (-25円)
09/15 5131円 (+24円)
09/14 5107円 (-19円)
09/13 5126円 (+53円)
直近10日間の金相場平均価格:5,106円/g
【パラジウム相場】26日のNYパラジウム相場は、ドル高に押されるも、株価動向や安値拾いの買いに支えられ反発。中心限月の12月限は1トロイオンス914.45ドル(+4.75ドル)と、プラス圏に転じて取引きを終了。この日のパラジウムは、ドルが主要通貨に対して上昇した事による割高感や、株安などを受けて序盤は売りが先行した。ただ、その後は安値拾いや、供給不安による需給バランスの観点から買い戻しに反転。株安やドル高が一服した事も買い材料となり、この日は買い優勢で取引きを終えた。
この日のプラチナの清算値は924.70ドル(-15.50ドル)と反落。一方、需給バランスの観点から今年に入り大幅に価格水準を切り上げたパラジウムは約16年ぶりの高値水準で推移し、NY白金とNYパラジウムの逆鞘(中心終値)は、9月26日時点で10.25ドルとなり、両銘柄の価格差が急接近。そのため、パラジウムに割高感が意識されるも、いよいよ価格の逆転(2001年9月13日以来となる)が起きるか注目される。
国内のパラジウムは、 買いが優ったNY相場を映して上昇。小売では1gあたり3,672円(+33円)と、本日貴金属では唯一プラス圏で推移し、反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
09/27 3672円 (+33円)
09/26 3639円 (-54円)
09/25 3693円 (+27円)
09/22 3666円 (±0円)
09/21 3666円 (+21円)
09/20 3645円 (-81円)
09/19 3726円 (+87円)
09/15 3639円 (-60円)
09/14 3699円 (-43円)
09/13 3742円 (+103円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,679円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1298.75ドル、パラジウムは915.40ドル、為替は1$112円36銭前後の値動きで推移しております。