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【金相場】週明け11日のNY金相場は、北朝鮮情勢やハリケーンの米本土上陸に対する過度の懸念が後退する中、安全資産とされる金には売りが出て3営業日ぶりに反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1335.70ドル(-15.50ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。北朝鮮が9日の建国記念日に合わせて弾道ミサイルを発射するのではないかとの警戒感が強まっていたが、新たな挑発行動は見られなかったほか、10日にフロリダ州に上陸したハリケーン「イルマ」はその後、勢力を一段と弱めて熱帯低気圧に変わった。これを受けて、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退したため、安全資産である金には売り圧力がかかった。また、前週末におよそ1年ぶりの高値を付けていた反動から、利益確定の売りも見られた事や、ドル高による割高感、株高の進行も圧迫材料となり、この日はマイナス圏に転じて取引きを終えた。
国内の金相場は、利食い売りに押されたNY相場安を映すも、為替が円安に傾斜した事から円建ての金相場は下げを戻し上昇。小売ベースでは1gあたり5,073円(+6円)と、小幅に値を上げ反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
09/12 5073円 (+6円)
09/11 5067円 (-46円)
09/08 5113円 (+25円)
09/07 5088円 (-6円)
09/06 5094円 (-20円)
09/05 5114円 (-17円)
09/04 5131円 (+44円)
09/01 5002円 (+40円)
08/31 5047円 (+19円)
08/30 5028円 (+18円)
直近10日間の金相場平均価格:5,084円/g
【パラジウム相場】週明け11日のNYパラジウム相場は、ドル高に上値を抑えられるも、安値拾いや、投資家心理の改善を受けて小反発。中心限月の12月限は1トロイオンス931.65ドル(+0.40ドル)と、小幅ながらプラスに転じて取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場の反動買いや、北朝鮮が週末にミサイル発射実験を行わなかった安堵感から世界的に株価が上昇した事を受けて、パラジウムにも買いが入り序盤より堅調に推移した。また、米フロリダ州で大型ハリケーン「イルマ」による被害が、懸念されていたより少なかったこともあって米国株が大きく上昇。投資家心理の改善から、パラジウムも堅調な動きとなった。ただ、同時にドル高が進んだ事で、割高感が意識され上値は限定的となった。
国内のパラジウムは、小幅に値を上げたNY相場高や円安要因からプラス圏に反転し上昇。小売では1gあたり3,639円(+27円)と、値を上げ反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
09/12 3639円 (+27円)
09/11 3612円 (-76円)
09/08 3688円 (+33円)
09/07 3655円 (-65円)
09/06 3720円 (-81円)
09/05 3801円 (-49円)
09/04 3850円 (+195円)
09/01 3655円 (+5円)
08/31 3650円 (-22円)
08/30 3672円 (+54円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,533円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1327.85ドル、パラジウムは933.05ドル、為替は1$109円32銭前後の値動きで推移しております。