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【金相場】週末25日のNY金相場は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演を受け、ドル安を背景に買いが入り反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1297.90ドル(+5.90ドル)と、年初来高値を更新し、中心終値では昨年11月4日相場以来およそ9ヵ月半ぶりの高値で取引きを終了。イエレンFRB議長はこの日、ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の金融シンポジウムで講演し、トランプ政権や与党共和党が目指す金融規制改革は「緩やかに取り組み、大手金融機関のリスク対応強化は維持すべきだ」と表明したが、保有資産縮小や追加利上げ時期など金融政策には言及しなかった。これを受けて、外国為替市場ではドル売り・ユーロ買いが加速。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから、金が買われた。また、利上げに対する警戒感も後退し、金利を生まない資産である金の後押し要因となり上げ幅を拡大した。 その後、買い一巡後は1300ドルを前に売り買いが交錯し、もみ合いの展開となった。
国内の金相場は、およそ9か月半ぶりの高値を付けるなど堅調となった週末のNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,945円(+12円)と、月初来高値を更新し、6月7日相場以来およそ2ヵ月半ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/28 4945円 (+12円)
08/25 4933円 (+8円)
08/24 4925円 (-11円)
08/23 4936円 (+2円)
08/22 4934円 (+14円)
08/21 4820円 (-12円)
08/18 4832円 (-7円)
08/17 4939円 (+13円)
08/16 4926円 (+5円)
08/10 4921円 (+44円)
直近10日間の金相場平均価格:4,931円/g
【パラジウム相場】週末25日のNYパラジウム相場は、ドル安から買いが先行となる場面もあったが、利食い売りも含む手じまい売りで上げ幅を削り、マイナスサイドに軟化。中心限月の9月限は1トロイオンス931.05ドル(-5.10ドル)と、3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、ジャクソンホールのシンポジウムで、イエレンFRB議長による講演内容が金融規制に慎重な姿勢が示されたほか、金融政策に関する言及がなかったことで、外為市場ではドル売り優勢となったことを受けて、割安感から買いが先行した。また、米株価も概ね堅調となる中、プラチナの上昇も好感され上げ幅を拡大。一時943.75ドルまで値を伸ばす場面もあった。ただ、その後は、このところの急騰に対する利益確定売りが出たほか、ドル安一服、北朝鮮情勢への警戒感が意識され、軟調な展開に反転した。
国内のパラジウムは、利益確定売りに押された週明けのNY市場を映して、マイナス圏に反転。小売では1gあたり3,591円(-32円)と、高値圏から後退し、マイナスに転じました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/28 3591円 (-32円)
08/25 3623円 (+16円)
08/24 3607円 (-11円)
08/23 3618円 (-10円)
08/22 3628円 (+43円)
08/21 3585円 (±0円)
08/18 3585円 (-22円)
08/17 3607円 (+103円)
08/16 3504円 (+5円)
08/10 3499円 (-16円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,585円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1296.85ドル、パラジウムは926.50ドル、為替は1$109円13銭前後の値動きで推移しております。