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【金相場】23日のNY金相場は、米政治の不安定さに加え、中央銀行総裁らが講演する今週の米ジャクソンホールでの会合を前にドルが売られたことを背景に買い戻しが入り上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス1294.70ドル(+3.70ドル)と、反発し、プラス圏で取引きを終了。この日の外国為替市場では未明からドル売り・ユーロ買いが先行し、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから、買いが先行した。また、トランプ米大統領が前日、メキシコ国境の壁建設予算を確保できない場合には政府機関閉鎖も辞さない構えを示したことで、トランプ氏の政権運営能力に改めて懐疑的な見方が広がったことも、安全資産としての金買いを後押しした。もっとも、翌24日からワイオミング州ジャクソンホールで金融シンポジウムが開催されるため、この日も様子見ムードが広がり買いの勢いは鈍かった。週末25日には、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁らが講演する予定で、金融政策運営についてどんな認識を示すかなどに注目が集まっている。
国内の金相場は、NY市場では買いが優るも、為替動向から上げを消化されマイナス圏へ。小売ベースでは1gあたり4,925円(-11円)と、3営業日ぶりに値を落とし反落しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/24 4925円 (-11円)
08/23 4936円 (+2円)
08/22 4934円 (+14円)
08/21 4820円 (-12円)
08/18 4832円 (-7円)
08/17 4939円 (+13円)
08/16 4926円 (+5円)
08/10 4921円 (+44円)
08/09 4877円 (-10円)
08/08 4887円 (+2円)
直近10日間の金相場平均価格:4,920円/g
【パラジウム相場】23日のNYパラジウム相場は、売り買いが交錯する中、小幅に値を上げて取引きを終了。中心限月の9月限は1トロイオンス933.00ドル(+0.65ドル)と、小反発した。この日のパラジウムは、利益確定売りに押された前日の安値反動から、序盤より買い戻しが先行し堅調に推移した。一方、トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に関する予算確保が出来なければ、政府機関の閉鎖も辞さないと言及し、政権運営への懸念から米国株は売りが先行。投資家心理が後退する中、パラジウムも上げ幅を縮小し、一時マイナス圏に反転した。ただ、同時にドル安が進んだ事による割安感から買われ、再度プラス圏に浮上。その後は、様子見ムードから小動きな展開となり、前日終値近辺の水準で売り買いが拮抗した。
国内のパラジウムは、NY相場の値動きや為替要因から売りが優り続落。買取では1gあたり3,607円(-11円)と、前日と同額を値下げマイナス圏で推移しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/24 3607円 (-11円)
08/23 3618円 (-10円)
08/22 3628円 (+43円)
08/21 3585円 (±0円)
08/18 3585円 (-22円)
08/17 3607円 (+103円)
08/16 3504円 (+5円)
08/10 3499円 (-16円)
08/09 3515円 (+5円)
08/08 3510円 (+33円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,566円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1290.15ドル、パラジウムは936.75ドル、為替は1$109円23銭前後の値動きで推移しております。