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【金相場】16日のNY金相場は、ドル高一服を背景に安値拾いの買いなどが入り上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス1282.90ドル(+3.20ドル)と、3営業日ぶりに反発して取引きを終了。この日の金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を午後に控え、内容を見極めたいとの見方から様子見ムードが広がる中、北朝鮮情勢への懸念がやや和らいだことに加え、外国為替市場でドル買い・ユーロ売りが進行したことなどを受けて、序盤は軟調に推移した。ただ、その後はショートカバーや、安値拾いの買いなどが入ったほか、米商務省が発表した7月の住宅着工件数が冴えない内容となった事で、ドルの軟化を背景に金相場を後押しする展開となりプラス圏に浮上した。 その後、通常取引き終了後に発表されたFOMC声明では、弱いインフレ動向を警戒し、追加利上げのタイミングは物価動向を見極めるまで「忍耐強く」待つべきだとの見方もあったため、声明発表後には金は一段と上げ幅を拡大した。
国内の金相場は、プラス圏に転じたNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,939円(+13円)と、3営業日続伸し、連日で月初来高値を更新。前日同様に6月8日相場以来およそ2ヵ月半ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/17 4939円 (+13円)
08/16 4926円 (+5円)
08/10 4921円 (+44円)
08/09 4877円 (-10円)
08/08 4887円 (+2円)
08/07 4885円 (-10円)
08/04 4895円 (-9円)
08/03 4904円 (-4円)
08/02 4908円 (+5円)
08/01 4903円 (-9円)
直近10日間の金相場平均価格:4,905円/g
【パラジウム相場】16日のNYパラジウム相場は、地政学リスクの緩和や、ドル高一服による割安感が意識され大幅反発。中心限月の9月限は1トロイオンス910.20ドル(+18.15ドル)と、年初来高値を更新。中心終値では2014年8月29日に付けた直近高値(909.55ドル)を上抜いて、過去10年間で最高額を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を午後に控え、内容を見極めたいとの見方から様子見ムードが広がる中、北朝鮮情勢への懸念がやや和らいだことから投資家心理が改善。株高やテクニカルな買いを誘って序盤より堅調となった。また、発表された米住宅着工件数が予想外に減少したことを受けてドル高が一服すると、他貴金属同様に割安感が意識され上げ幅を拡大。一時917.20ドルと一代高値を記録する場面もあった。その後、一部で利益確定売りが出た事やFOMC議事要旨待ちから、やや上値を削られるも、高値圏を維持して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、過去10年で最高額を記録するなど一代高値を更新したNY相場を受けて大幅続伸。小売では1gあたり3,607円(+103円)と、上げ幅を拡大し一段高へ。直近高値を上抜き、2001年2月23日相場以来およそ16年6ヵ月ぶりの高値を記録しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/17 3607円 (+103円)
08/16 3504円 (+5円)
08/10 3499円 (-16円)
08/09 3515円 (+5円)
08/08 3510円 (+33円)
08/07 3477円 (±0円)
08/04 3477円 (-54円)
08/03 3531円 (+17円)
08/02 3515円 (+32円)
08/01 3483円 (-5円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,512円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:40現在の金相場は1トロイオンス1289.70ドル、パラジウムは925.40ドル、為替は1$109円91銭前後の値動きで推移しております。