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【金相場】15日のNY金相場は、地政学的リスクの緩和や堅調な米経済指標の発表などを背景に売りが優り続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1279.70ドル(-10.70ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射を見送るとの報道を受けて、投資家心理の改善から米国株は買いが先行。地政学リスクへの警戒感が後退したことから金は利益確定の売りが優勢となった。また、米商務省が朝方発表した7月の小売売上高は季節調整後で前月比0.6%増と、市場予想の0.4%増を上回った。また、8月のニューヨーク州製造業景況指数も25.2と7月の9.8から大幅改善し、約3年ぶりの高水準を記録。市場予想の10.0も上回るなど、一連の良好な経済指標を受けて、外国為替市場ではユーロに対してドル高が一段と進行。ドル建てで取引される金商品に割高感が生じたことから売りが優勢となり、マイナスサイドで取引きを終えた。
連休明けの国内金相場は、海外相場の値動きや為替動向から、連休前の相場水準に対して小幅上昇。小売ベースでは1gあたり4,926円(+5円)と、月初来高値を再更新。6月8日相場以来およそ2ヵ月半ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/16 4926円 (+5円)
08/10 4921円 (+44円)
08/09 4877円 (-10円)
08/08 4887円 (+2円)
08/07 4885円 (-10円)
08/04 4895円 (-9円)
08/03 4904円 (-4円)
08/02 4908円 (+5円)
08/01 4903円 (-9円)
07/31 4912円 (+11円)
直近10日間の金相場平均価格:4,902円/g
【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、ドル高を背景に売りが優り反落。中心限月の9月限は1トロイオンス892.05ドル(-6.10ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、高値圏まで再浮上した前日相場に対する反動から、序盤より利益確定売りに押され小安く推移した。また、米商務省が朝方発表した7月の小売売上高が市場予想を上回ったほか、8月のニューヨーク州製造業景況指数も約3年ぶりの高水準を記録するなど堅調な結果となった。これを受けて、外国為替市場ではユーロに対してドル高が一段と進行。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感に圧迫された。ただ、地政学リスクの後退から、米国株が堅調となった事が下支えとなり、途中買い拾われる場面もあった。
連休明けの国内パラジウムは、小幅ながらプラスに転じて上昇。小売では1gあたり3,504円(+5円)と、反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/16 3504円 (+5円)
08/10 3499円 (-16円)
08/09 3515円 (+5円)
08/08 3510円 (+33円)
08/07 3477円 (±0円)
08/04 3477円 (-54円)
08/03 3531円 (+17円)
08/02 3515円 (+32円)
08/01 3483円 (-5円)
07/31 3488円 (+11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,500円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:25現在の金相場は1トロイオンス1275.90ドル、パラジウムは892.75ドル、為替は1$110円65銭前後の値動きで推移しております。