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【金相場】9日のNY金相場は、北朝鮮を巡る国際情勢の緊迫化などを背景に、安全資産としての買いが膨らみ急反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1279.30ドル(+16.70ドル)と、反発しプラス圏で取引きを終了。トランプ米大統領は前日、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対し、米国を脅すなら「火力と怒り」に直面すると警告した。これに対し北朝鮮は、米領グアム島周辺へのミサイル攻撃を検討していると表明するなど、北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株にも売りが先行。リスク回避の流れが強まったことで、金に投資資金が向かう格好となり買いが膨らんだ。その後、午後の時間外取引では一段と買われ、一時1284.70ドルと6月8日以来2カ月ぶりの高値を付ける場面もあった。
国内の金相場は、リスク回避から買いが旺盛となったNY相場を映して反発。小売ベースでは1gあたり4,921円(+44円)と、月初来高値を抜いて、6月9日相場以来およそ2ヵ月ぶりの高値に回復。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/10 4921円 (+44円)
08/09 4877円 (-10円)
08/08 4887円 (+2円)
08/07 4885円 (-10円)
08/04 4895円 (-9円)
08/03 4904円 (-4円)
08/02 4908円 (+5円)
08/01 4903円 (-9円)
07/31 4912円 (+11円)
07/28 4901円 (-8円)
直近10日間の金相場平均価格:4,899円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感から世界的に株安となったほか、前日付けた一代高値に対する利益確定売りに押されマイナス圏で推移。中心限月の9月限は1トロイオンス891.85ドル(-6.55ドル)と、3営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、およそ3年ぶり(2014年8月29日相場来)の高値を記録した前日相場に対する利益確定売りが先行した事から、序盤より軟調に推移した。また、北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株にも売りが先行。リスク回避の流れが強まったことで、パラジウムも値を落としマイナスサイドに沈下した。
国内のパラジウムは、利益確定売りに押された海外相場を映して反落。小売では1gあたり3,499円(-16円)と、4営業日ぶりにマイナスに転じました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/10 3499円 (-16円)
08/09 3515円 (+5円)
08/08 3510円 (+33円)
08/07 3477円 (±0円)
08/04 3477円 (-54円)
08/03 3531円 (+17円)
08/02 3515円 (+32円)
08/01 3483円 (-5円)
07/31 3488円 (+11円)
07/28 3477円 (+27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,497円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1279.35ドル、パラジウムは895.65ドル、為替は1$110円08銭前後の値動きで推移しております。