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【金相場】週末4日のNY金相場は、予想より堅調だった米雇用統計を受け、ドルが買い戻されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年3回目となる利上げを行う可能性も高まり相場を圧迫。中心限月の12月限は1トロイオンス1264.60ドル(-9.80ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。序盤の金相場は、ドル安を背景に強含んでいたが、米労働省が朝方に発表した雇用統計をきっかけに流れが反転。この日発表された7月の雇用統計によると、非農業部門の就業者数は季節調整済みで前月比20万9000人増と、市場予想の18万3000人増を上回った。失業率も4.3%と0.1%ポイント改善。これを受けて、外国為替市場ではユーロに対してドル高が進行し、ドル建てで取引される金商品に割高感が生じたことから、金は相場を圧迫された。 また、今回の雇用統計が米連邦準備制度理事会(FRB)が想定する「年内あと1回」の利上げや、9月と見込まれる資産縮小開始の判断を後押しする内容との見方が広がったため、金利を生まない資産である金には下押し圧力が掛かり売り優勢の展開となった。
国内の金相場は、米雇用統計を受けて売り優勢となった週末のNY相場を映して、軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,885円(-10円)と、小幅ながら値を落とし、3営業日続落しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/07 4885円 (-10円)
08/04 4895円 (-9円)
08/03 4904円 (-4円)
08/02 4908円 (+5円)
08/01 4903円 (-9円)
07/31 4912円 (+11円)
07/28 4901円 (-8円)
07/27 4909円 (+15円)
07/26 4894円 (+7円)
07/25 4887円 (+4円)
直近10日間の金相場平均価格:4,900円/g
【パラジウム相場】週末4日のNYパラジウム相場は、株高や原油相場の上昇を背景に買われる場面もあったが、堅調な雇用関連指数を受けたドル高に押され売りが継続。中心限月の9月限は1トロイオンス874.80ドル(-6.20ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、軟調となった前日までの安値反動や、原油相場の上昇をはやして序盤は買いが先行した。その後、発表された7月の雇用統計は市場予想を上回り、平均時給も前年比で伸びが加速。追加利上げ観測を後押しする内容だった事から、外為市場ではドル買い・ユーロ売りが進行し、ドル建てのパラジウムは金同様に売りに反転した。ただ、堅調となった株式相場や、プラチナ相場が下支えとなり、下値は限定的となった。
国内のパラジウムは、週末のNY相場では売りに押されたものの、為替が円安に振れた事から下げを相殺され横ばい。小売では1gあたり3,477円(±0円)と、値動きなしの展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/07 3477円 (±0円)
08/04 3477円 (-54円)
08/03 3531円 (+17円)
08/02 3515円 (+32円)
08/01 3483円 (-5円)
07/31 3488円 (+11円)
07/28 3477円 (+27円)
07/27 3450円 (+11円)
07/26 3439円 (+48円)
07/25 3391円 (+43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,473円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:15現在の金相場は1トロイオンス1260.65ドル、パラジウムは876.80ドル、為替は1$110円70銭前後の値動きで推移しております。