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【金相場】1日のNY金相場は、低調な内容となった米経済指標を背景に、ドル安の進行が支援材料となり買い優勢の展開に。中心限月の12月限は1トロイオンス1279.40ドル(+6.00ドル)と反発し、中心終値では6月8日相場以来およそ2ヵ月ぶりの高値に戻して取引きを終了。米商務省が朝方発表した6月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比+1.4%と、伸びが4カ月連続で鈍化。米サプライ管理協会(ISM)が、午前に発表した7月の米製造業景況指数も56.3と、前月の57.8から低下し、市場予想の56.5も下回った。さらに、6月の米建設支出も前月比-1.3%と、市場予想の+0.4%に反してマイナスとなった。これら一連の経済指標が冴えない内容となった事を受けて、外為市場ではドル安が進行。ドル建ての金商品は割安感から買いが入り堅調な展開となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げペースの鈍化観測が一段と強まったほか、トランプ米政権に対する先行き不安、地政学リスクの高まりがくすぶっていることも引き続き支援材料となり、買い優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、堅調となったNY相場高を映して反発。買取ベースでは1gあたり4,908円(+5円)と、小幅ながら値を上げ、プラス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/02 4908円 (+5円)
08/01 4903円 (-9円)
07/31 4912円 (+11円)
07/28 4901円 (-8円)
07/27 4909円 (+15円)
07/26 4894円 (+7円)
07/25 4887円 (+4円)
07/24 4883円 (+1円)
07/21 4882円 (+11円)
07/20 4871円 (-11円)
直近10日間の金相場平均価格:4,895円/g
【パラジウム相場】1日のNYパラジウム相場は、ドル安の進行や、欧米株価の上昇、テクニカル要因から買いが継続し一代高値を更新。中心限月の9月限は1トロイオンス893.40ドル(+8.00ドル)と、直近では最長の7営業日続伸し、中心終値では2014年8月29日相場以来およそ2年11ヵ月ぶりの高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日まで6連騰するなど高値圏で推移していた反動から利益確定売りが出やすく序盤は小安く推移した。一方、発表された一連米経済指標が冴えない内容となった事で、外為市場ではドル安が再開。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割安感が意識されたほか、欧米株価の上昇や、テクニカルな買いが入り急伸。上げ幅を拡大したパラジウムは、一時899.35ドルと900ドル目前まで上昇した。その後、一部で利益確定売りが出た事や、ドルの値動きを眺めて、やや上げ幅を縮めるも買い優勢の流れは変わらず、一代高値を更新して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、価格水準を切り上げたNY相場高を映して上伸。小売では1gあたり3,515円(+32円)と、年初来高値(2015年3月10日相場ぶり高値)を付けた6月13日相場(3,520円)以来およそ1ヵ月半ぶりの高値に値戻し、直近最高値圏まで再浮上する展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/02 3515円 (+32円)
08/01 3483円 (-5円)
07/31 3488円 (+11円)
07/28 3477円 (+27円)
07/27 3450円 (+11円)
07/26 3439円 (+48円)
07/25 3391円 (+43円)
07/24 3348円 (-27円)
07/21 3375円 (-48円)
07/20 3427円 (-27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,439円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1268.75ドル、パラジウムは890.55ドル、為替は1$110円59銭前後の値動きで推移しております。