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【金相場】21日のNY金相場は、このところの売り過剰感から短期的な戻りを見込んだ買いや、逃避需要、ドル安が意識され上昇。中心限月の8月限は1トロイオンス1245.80ドル(+2.30ドル)と、小幅ながら値を上げ3営業日ぶりに反発して取引きを終了。この日は、このところの売り過剰感から短期的な戻りを見込んだ買い戻しや、原油相場が昼前から急落したことで米株相場も下げ幅を拡大するなど、投資家のリスク選好意欲が減退する中、金はは買われ序盤より堅調に推移した。また、外国為替市場ではユーロに対してドル安が進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことも金買いを後押しした。このほか、北朝鮮に拘束され、昏睡状態で解放された米学生が死亡した問題を受け、米国と北朝鮮の間で再び緊張が高まるのではないかとの観測が浮上したことも、相場を支えた模様。
国内の金相場は、小幅ながらプラスに転じたNY相場を映して上昇。小売ベースでは1gあたり4,880円(+17円)と、4営業日ぶりにプラスに転じ反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
06/22 4880円 (+17円)
06/21 4863円 (-12円)
06/20 4875円 (-14円)
06/19 4889円 (±0円)
06/16 4889円 (+29円)
06/15 4860円 (-33円)
06/14 4893円 (+15円)
06/13 4878円 (-23円)
06/12 4901円 (-21円)
06/09 4922円 (-21円)
直近10日間の金相場平均価格:4,885円/g
【パラジウム相場】21日のNYパラジウム相場は、ドル安による割安感や、需給バランス、テクニカル要因などからも買いが入り一代高値を更新。中心限月の9月限は1トロイオンス876.45ドル(+9.30ドル)と続伸し、前日相場同様に連日で年初来高値を更新。中心終値では2014年9月8日相場(886.15ドル)以来およそ2年9ヶ月ぶりの高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調に推移し高値更新となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より小高く推移した。また、この日は外為市場でドルがユーロなどに対して軟化した事から、ドル建てのパラジウムに割安感が生じたほか、需給バランスの観点、テクニカル要因からも買いが入り上げ幅を拡大。一時882ドル超まで急伸する場面もあった。その後、一部で利益確定売りが出た事や、原油安を背景とした、米国株の下落が意識され上げ幅を縮小するも、大きな売りにはつながらず、上値を試す展開となった。
国内のパラジウムは、NY相場が年初来高値を上抜き、およそ2年9ヶ月ぶりの高値となるなど、堅調に推移した事を映して上伸。小売では1gあたり3,499円(+33円)と、3日連続高となり上げ幅を拡大。13日に付けた直近高値(2015年3月10日相場以来およそ2年3ヶ月ぶり)圏内に再浮上する展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/22 3499円 (+33円)
06/21 3466円 (+32円)
06/20 3434円 (+5円)
06/19 3429円 (±0円)
06/16 3429円 (+65円)
06/15 3364円 (-81円)
06/14 3445円 (-75円)
06/13 3520円 (+16円)
06/12 3504円 (+124円)
06/09 3380円 (+92円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,447円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1255.25ドル、パラジウムは882.50ドル、為替は1$111円05銭前後の値動きで推移しております。