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【金相場】週明け19日のNY金相場は、対ユーロでのドル高に相場を圧迫され反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1246.70ドル(-9.80ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。ダドリー氏はこの日の講演で、足元のインフレ率は望ましい水準よりも下回っているが、労働市場の改善による賃金上昇を背景に今後加速するとの見通しを示し、米連邦準備制度理事会(FRB)による緩やかな利上げペースの継続に前向きな姿勢をにじませた。これを受けて、外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが進行。ドル建てで取引される金商品に割高感が生じたほか、世界的な株高などを背景に投資家のリスク選好意欲が回復する中、安全資産とされる金には売り圧力が掛かり冴えない展開となった。ただ、この日は英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相とバルニエEU首席交渉官が離脱交渉の初会合をブリュッセルで開催。英総選挙でメイ首相率いる与党・保守党が過半数割れとなって政局が混乱する中、EU離脱交渉の行方も不透明感が増していることから、「質への逃避先」である金相場の下値は限定的だった。
国内の金相場は、売りに転じた週明けのNY相場を映して、軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,875円(-14円)と、3営業日ぶりにマイナス圏に転じました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
06/20 4875円 (-14円)
06/19 4889円 (±0円)
06/16 4889円 (+29円)
06/15 4860円 (-33円)
06/14 4893円 (+15円)
06/13 4878円 (-23円)
06/12 4901円 (-21円)
06/09 4922円 (-21円)
06/08 4943円 (-9円)
06/07 4952円 (+6円)
直近10日間の金相場平均価格:4,900円/g
【パラジウム相場】週明け19日のNYパラジウム相場は、前週末におよそ2年9ヶ月ぶりの高値を付けるなど一段高となった反動売りや、ドル高に圧迫されマイナス圏に反転。中心限月の9月限は1トロイオンス855.60ドル(-10.05ドル)と、3営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、前週末におよそ2年9ヶ月ぶり(2014年9月8日相場来)の高値を付けるなど一代高値を更新していた反動から、利益確定の売りも出やすく序盤より小安く推移した。一方、原油相場の上昇や、世界的な株高などを背景に投資家のリスク選好意欲が回復する中、パラジウムにも買いが入りプラス圏に浮上する場面もあった。ただ、米金融引き締め方針や、ドルの高加速、原油相場が失速すると、パラジウムも重い相場展開となり、次第に売り優勢の展開となった。
国内のパラジウムは、NY相場では利益確定売りからマイナス圏で推移したものの、為替が円安・ドル高に傾斜した事から下げを戻して上昇。小売では1gあたり3,434円(+5円)と、小幅ながら値を上げ、先週14日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/20 3434円 (+5円)
06/19 3429円 (±0円)
06/16 3429円 (+65円)
06/15 3364円 (-81円)
06/14 3445円 (-75円)
06/13 3520円 (+16円)
06/12 3504円 (+124円)
06/09 3380円 (+92円)
06/08 3288円 (-60円)
06/07 3348円 (+6円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,414円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1247.65ドル、パラジウムは858.30ドル、為替は1$111円69銭前後の値動きで推移しております。