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【金相場】9日のNY金相場は、フランス大統領選の結果などを受けてリスク回避志向の後退などを背景に売りが優り反落。中心限月の6月限は1トロイオンス1216.10ドル(-11.00ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。7日に決選投票が行われた仏大統領選では、中道系独立候補のマクロン前経済相が極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首に大差で勝利。結果はほぼ予想通りだったものの、欧州情勢に対する先行き不安が完全に払拭され、投資家心理の改善に伴い、安全資産としての金需要が後退した。また、外国為替市場では、米長期金利の上昇を受けてドルが対ユーロで買われやすい展開となり、ドル建てで取引される金商品に割高感が生じたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が6月の追加利上げに動くとの観測が高まっていることも、金への重しとなりこの日は売り優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、NY市場の値動きや円安の流れを受けて小動きな展開に。小売ベースでは1gあたり4,879円(-1円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅安となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
05/10 4879円 (-1円)
05/09 4880円 (+15円)
05/08 4865円 (-53円)
04/28 4918円 (-14円)
04/27 4932円 (+16円)
04/26 4916円 (+2円)
04/25 4914円 (+11円)
04/24 4903円 (-9円)
04/21 4912円 (+27円)
04/20 4885円 (-19円)
直近10日間の金相場平均価格:4,900円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、ドル高や原油安の加速に押されたほか、米国株の下落が響き続落。中心限月の6月限は1トロイオンス793.60ドル(-11.95ドル)と、マイナス圏で推移して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場の反動や、フランス大統領選の結果などを受けたリスク選好の流れから序盤は買いが先行した。一方、軟調に推移している金やプラチナの値動きを眺めて、パラジウムも売りが出たほか、外為市場ではドル高の進行による割高感や、原油安の加速が重しとなりマイナス圏に反転。一時、安値拾いの買いなどから売り買いが拮抗するも、米国株の下落が響き売り優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、売りが優ったNY相場を映して軟調に推移。小売では1gあたり3,245円(-32円)と、続落しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/10 3245円 (-32円)
05/09 3277円 (-11円)
05/08 3288円 (+43円)
04/28 3,245円 (+27円)
04/27 3,218円 (+38円)
04/26 3180円 (+43円)
04/25 3137円 (±0円)
04/24 3137円 (±0円)
04/21 3137円 (+103円)
04/20 3034円 (+27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,190円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1225.30ドル、パラジウムは798.70ドル、為替は1$113円77銭前後の値動きで推移しております。