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【金相場】18日のNY金相場は、このところの連騰に対する利益確定の売りが上値を抑える中、対ユーロでのドル安などを背景に買いが継続し小幅上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1294.10ドル(+2.20ドル)と、小幅ながら値を伸ばし直近では最長の5営業日続伸。中心終値では前日同様に2016年11月4日相場以来およそ5ヶ月ぶりの高値継続で取引きを終了。この日は、北朝鮮情勢をめぐる対応でペンス米副大統領が強硬姿勢とも取れる発言をしたことで地政学的リスクへの懸念がくすぶる中、安全資産とされる金は堅調な動きとなり序盤より上昇した。また、朝方発表された米住宅着工件数が市場を失望させる内容だったことや、メイ英首相が前倒しでの総選挙実施方針を表明したことを受け、外為市場ではドル安が進んだことも金商品に割安感を与え、相場を支えた。 ただ、およそ5カ月ぶりの水準にあることで高値警戒感から利益確定の売りも出やすく、相場の上値は1300ドルの大台を目前に足踏みする展開となった。
国内の金相場は、小幅ながら上値追いの展開となったNY相場を映して、ほぼ横ばい圏ながら小反発。小売ベースでは1gあたり4,904円(+2円)と、小幅に値を上げ3営業日ぶりにプラス推移となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/19 4904円 (+2円)
04/18 4902円 (-9円)
04/17 4911円 (-5円)
04/14 4916円 (+9円)
04/13 4907円 (+6円)
04/12 4901円 (+27円)
04/11 4874円 (-16円)
04/10 4890円 (+26円)
04/06 4870円 (-12円)
直近10日間の金相場平均価格:4,894円/g
【パラジウム相場】18日のNYパラジウム相場は、地政学リスクへの警戒感や、米国景気への懐疑的な見方、株安が重しとなり軟調に推移。中心限月の6月限は1トロイオンス771.00ドル(-17.55ドル)と、この日も売りが継続し4営業日続落して取引きを終了。売りが進んだ前日相場への反動から、序盤は安値拾いの買い戻しが入り小高く推移した。ただ、朝方発表された米国3月住宅着工件数が低調な内容となるなど、ここ最近の米経済指標が冴えない内容が続いている事から、同国景気への懐疑的な見方が浮上し、株安が広がる中でパラジウムも売りに反転した。また、依然として北朝鮮をめぐる地政学リスクの高まりや、原油相場の下げを眺めて売り圧力が強まり、およそ1ヶ月ぶり(3月16日相場)の安値に戻して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、売りが進んだNY相場安を映して調整地合いが継続。小売では1gあたり3,007円(-65円)と、3営業日続落し、1月27日相場以来およそ3ヶ月ぶりの安値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/19 3007円 (-65円)
04/18 3072円 (-33円)
04/17 2943円 (-32円)
04/14 3137円 (+5円)
04/13 3132円 (-37円)
04/12 3169円 (+21円)
04/11 3148円 (-54円)
04/10 3202円 (-5円)
04/07 3207円 (-6円)
04/06 3213円 (+11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,139円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:45現在の金相場は1トロイオンス1288.95ドル、パラジウムは773.50ドル、為替は1$108円53銭前後の値動きで推移しております。