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【金相場】週明け3日のNY金相場は、米製造業景況感の悪化や、ロシアの地下鉄爆発事件を受けて逃避需要から買いが進み上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1254.00ドル(+2.80ドル)と、小幅ながら値を上げ、続伸して取引きを終了。この日は、3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数など、米経済指標が総じて市場の期待に届かず、投資家心理がやや弱気に傾いた事から、金は逃避需要から買いを集めて上昇した。また、トランプ米大統領が2日、対北朝鮮政策で中国の協力を得るため通商政策を利用する可能性に言及したことから、政治的な緊張感が高まったほか、ロシア北西部サンクトペテルブルクの地下鉄内で爆発が発生し、テロの可能性があると伝わったことも金を買う動きにつながり上げ幅を拡大した。ただ、今週は6-7両日に米中首脳会談、7日に米雇用統計発表と重要イベントが相次ぐため、1255ドル付近では警戒感から上値が抑えられる展開となった。
国内の金相場は、上伸した週明けのNY相場を映してプラス圏へ。小売ベースでは1gあたり4,876円(+10円)と、小幅ながら3営業日ぶりに値を上げ、反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/04 4876円 (+10円)
04/03 4866円 (-5円)
03/31 4871円 (-7円)
03/30 4878円 (+15円)
03/29 4863円 (+5円)
03/28 4858円 (+8円)
03/27 4850円 (+2円)
03/24 4848円 (-12円)
03/23 4860円 (-11円)
03/22 4871円 (+13円)
直近10日間の金相場平均価格:4,864円/g
【パラジウム相場】週明け3日のNYパラジウム相場は、ドル安の流れや他貴金属の堅調さがプラス要因となり上げ幅を拡大。中心限月の6月限は1トロイオンス802.55ドル(+4.40ドル)と、3営業日続伸し、再び節目の800ドルに戻して取引きを終了。この日は、買いが優った前週末相場の反動から利益確定売りが出やすかったほか、3月のマークイット製造業PMIや、ISM製造業景況指数が前月より減少し、景気拡大の減速が懸念され株が下落した事が重しとなり、パラジウムも序盤は軟調に推移した。一方、売り一巡後はドル安や、金・プラチナの上昇を眺めて買い戻しに反転。米国株の下げも、やや一服した事から次第に上げ幅を拡大し、再度800ドルを上抜いて取引きを終えた。
国内のパラジウムは、引き続き堅調に推移した週明けのNY相場高を映して上伸。小売では1gあたり3,196円(+5円)と、小幅ながら値を伸ばし、3営業日続伸。前週末からの堅調地合いが継続し、前日同様先月27日相場以来およそ1週間ぶりの高値回復となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/04 3196円 (+5円)
04/03 3191円 (+16円)
03/31 3175円 (+27円)
03/30 3148円 (±0円)
03/29 3148円 (+22円)
03/28 3126円 (-76円)
03/27 3202円 (+11円)
03/24 3191円 (+49円)
03/23 31421円 (-5円)
03/22 3148円 (-5円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,167円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:15現在の金相場は1トロイオンス1258.15ドル、パラジウムは805.50ドル、為替は1$110円69銭前後の値動きで推移しております。