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【金相場】週明け27日のNY金相場は、米政権の政策実行能力に対する不透明感を材料に、ドルの軟化を受けた買いが進んで続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1255.70ドル(+7.20ドル)と、月初来高値を抜いて、中心終値では2月27日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案が事実上の撤回に追い込まれたことを受けて、トランプ政権の政策運営に懐疑的な見方が広がる中、この日は世界的な株安となった。このため、安全資産とされる金商品に資金流入があったほか、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行したこともドル建てで取引される金の押し上げ材料となり、一時1261.00ドルまで上昇した。その後はドル売り・ユーロ買いの動きが一服し、金も上げ幅を縮小したが、プラス圏を維持した。
国内の金相場は、逃避需要から買いが優ったNY相場を映して小幅上伸。小売ベースでは1gあたり4,858円(+8円)と、前日同様に小幅ながら値を上げ続伸しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/28 4858円 (+8円)
03/27 4850円 (+2円)
03/24 4848円 (-12円)
03/23 4860円 (-11円)
03/22 4871円 (+13円)
03/21 4858円 (-6円)
03/17 4864円 (+12円)
03/16 4852円 (+29円)
03/15 4823円 (-15円)
03/14 4838円 (-14円)
直近10日間の金相場平均価格:4,852円/g
【パラジウム相場】週明け27日のNYパラジウム相場は、このところの高値推移による利益確定売りが出たほか、リスク回避姿勢の強まりに押され売り優勢に反転。中心限月の6月限は1トロイオンス794.45ドル(-18.90ドル)と、9営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。前週末まで8連騰し、中心終値ではおよそ2年ぶり(2015年3月9日相場)の高値を記録するなど、一段高で推移していた反動から、この日は利益確定売りが出やすい地合いとなり、パラジウムは序盤より軟調に推移した。また、トランプ米政権が看板政策に掲げていた医療保険制度改革法(オバマケア)の撤廃が見送られ、政権の政策実行力に疑念が強まりリスク回避姿勢が活発化。株安の進行や、プラチナ安も意識され、パラジウムも売りが進行した。一方、外為市場ではドル安に振れた事から、割安感が意識される場面もあったが、この日は投資家心理が慎重姿勢となった事もあり積極的な商いには繋がり辛く、結局売り優勢で取引きを終えた。前週末まで8連騰し大台の800ドルを超えるなど、一段高で推移したパラジウムは、中心終値では2015年3月9日相場以来およそ2年ぶりの高値を付けていた。
国内のパラジウムは、利益確定売りに押され上値追いが一服したNY相場を映して軟調に推移。小売では1gあたり3,126円(-76円)と、3営業日ぶりに値を下げ反落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/28 3126円 (-76円)
03/27 3202円 (+11円)
03/24 3191円 (+49円)
03/23 31421円 (-5円)
03/22 3148円 (-5円)
03/21 3153円 (+38円)
03/17 3115円 (+5円)
03/16 3110円 (+59円)
03/15 3051円 (-43円)
03/14 3094円 (+6円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,133円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:50現在の金相場は1トロイオンス1257.75ドル、パラジウムは792.60ドル、為替は1$110円57銭前後の値動きで推移しております。