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【金相場】週末24日のNY金相場は、トランプ米政権が最優先とするオバマケア(医療保険制度改革)の代替法案の審議が難航する中、米経済政策の実施時期が遅れるとの見方からドル安が進み、金は小反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1248.50ドル(+1.30ドル)と、小幅ながら値を上げ、週間では1.49%高となった。米大統領報道官はこの日午後、下院が前日に延期したオバマケア見直し法案の採決を東部時間午後3時半に予定していると発表。ただ、下院を通過したとしても、与野党の勢力が拮抗する上院で可決される必要があり、一筋縄ではいかないとの警戒感がくすぶった。同法案が成立しないと、トランプ政権が掲げる大型景気対策も暗礁に乗り上げかねないとの懸念も根強く、安全資産の金商品は次第に買い戻しが入りジリ高で推移した。
国内の金相場は、小幅ながら買いが優った週末のNY相場高を映して上昇。小売ベースでは1gあたり4,850円(+2円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を上げ、4営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/27 4850円 (+2円)
03/24 4848円 (-12円)
03/23 4860円 (-11円)
03/22 4871円 (+13円)
03/21 4858円 (-6円)
03/17 4864円 (+12円)
03/16 4852円 (+29円)
03/15 4823円 (-15円)
03/14 4838円 (-14円)
03/13 4852円 (+11円)
直近10日間の金相場平均価格:4,852円/g
【パラジウム相場】週末24日のNYパラジウム相場は、ドル安やテクニカル要因から買いが進み一代高値を更新。中心限月の6月限は1トロイオンス813.35ドル(+13.20ドル)と、2014年10月(17日-19日)以来では最長の8営業日続伸し、中心終値では2015年3月9日相場以来およそ2年ぶりの高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日に一段高を付けた事もあって一部で利益確定売りが出やすかったほか、ドルの戻りを眺めて売りが先行した。一方、発表されたユーロ圏の3月製造業PMIや、サービス業PMIが軒並み良好な内容となった事から再度買い戻しに反転。また、トランプ政権が最優先に掲げるオバマケア代替法案の審議が難航し、ドル安が進む場面では買いが旺盛となり上げ幅を拡大。テクニカルな買いも入って一気に高値圏に浮上した。
国内のパラジウムは、高値継続となった週末のNY相場高を映して上伸。小売では1gあたり3,202円(+11円)と、この日も上値追いの展開となり、再度月初来高値を更新。先月17日相場以来およそ5週間ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/27 3202円 (+11円)
03/24 3191円 (+49円)
03/23 31421円 (-5円)
03/22 3148円 (-5円)
03/21 3153円 (+38円)
03/17 3115円 (+5円)
03/16 3110円 (+59円)
03/15 3051円 (-43円)
03/14 3094円 (+6円)
03/13 3088円 (+5円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,129円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:50現在の金相場は1トロイオンス1258.45ドル、パラジウムは812.70ドル、為替は1$110円33銭前後の値動きで推移しております。