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【金相場】14日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定などを控えて様子見ムードが広がり、ほぼ横ばいとなった。中心限月の4月限は1トロイオンス1202.60ドル(-0.50ドル)と、小幅安に振れ取引きを終了。朝方発表の2月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.3%上昇と、市場予想を上回り良好な内容となった事から、外為市場ではドル高進行。金商品は割高感が意識され、序盤より小安い展開となった。もっとも、プラス圏で推移する場面もあり、金相場に明確な方向感は出なかった。15日実施のオランダ議会選では、極右政党の優勢が伝わっているほか、英国が月内に欧州連合(EU)離脱を正式に通告することが確実になるなど欧州を中心に政治リスクも意識されやすく、実物資産の裏付けがある金の支えになった。また、この日から2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、今会合での追加利上げ決定はほぼ確実視されているが、市場関係者の間ではFOMC終了後の声明やFOMCメンバーらの金利見通し、イエレンFRB議長の記者会見から今後の利上げペースに関する手掛かりを得たいとの思惑が強まっていたため、積極的な商いは手控えられた。
国内の金相場は、ほぼ横ばい圏ながら小幅安となったNY相場や、為替動向を眺めて軟調地合いが継続。小売ベースでは1gあたり4,823円(-15円)と、続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/15 4823円 (-15円)
03/14 4838円 (-14円)
03/13 4852円 (+11円)
03/10 4841円 (-9円)
03/09 4850円 (-2円)
03/08 4852円 (-35円)
03/07 4887円 (-29円)
03/06 4916円 (-15円)
03/03 4931円 (-41円)
03/02 4972円 (+43円)
直近10日間の金相場平均価格:4,876円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、ドル高による割高感や、軟調となった原油相場、株式市場が重しとなり売り優勢に反転。中心限月の6月限は1トロイオンス741.70ドル(-12.75ドル)と、反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日相場の流れを引き継いだほか、ドル安を眺めて序盤は買いが先行した。一方、朝方発表された米経済指標(2月の卸売物価指数)が良好な内容となった事から、外為市場ではドルがユーロに対して上昇。ドル建てのパラジウムは割高感に押されたほか、冴えない展開となった原油相場や株式市場も重しとなりマイナス圏に反転した。また、この日から2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、今会合での追加利上げ決定はほぼ確実視されていることも売り要因となった。
国内のパラジウムは、マイナスに転じたNY相場を映して反落。小売では1gあたり3,051円(-43円)と、3営業日ぶりに値を落としました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/15 3051円 (-43円)
03/14 3094円 (+6円)
03/13 3088円 (+5円)
03/10 3083円 (-81円)
03/09 3164円 (+16円)
03/08 3148円 (-5円)
03/07 3153円 (-11円)
03/06 3164円 (+5円)
03/03 3159円 (-16円)
03/02 3175円 (+43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,128円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:50現在の金相場は1トロイオンス1204.35ドル、パラジウムは745.80ドル、為替は1$114円82銭前後の値動きで推移しております。