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【金相場】8日のNY金相場は、2月のADP米民間雇用者数が雇用市場の堅調を示し、来週のFOMCでの利上げ見通しが一段と強くなった事を背景に売りが進み続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1209.40ドル(-6.70ドル)と、7営業日続落して取引きを終了。民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が朝方発表した2月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比29万8000人増加。伸びは市場予想(19万人増)を大きく上回り、1月についても1万5000人の上方修正が行われた。雇用関連指標が極めて堅調な内容となったことを受け、14-15両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを確実視する見方が一層強まり金商品は相場を圧迫された。また、外国為替市場でドル買い圧力が強まったことも割高感につながり、この日も調整地合いが継続する展開となった。
国内の金相場は、米の利上げ実施を見込んだ売りに押されたNY相場を映して、小幅に値を下げ軟調地合いが継続。小売ベースでは1gあたり4,850円(-2円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ5営業日続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/09 4850円 (-2円)
03/08 4852円 (-35円)
03/07 4887円 (-29円)
03/06 4916円 (-15円)
03/03 4931円 (-41円)
03/02 4972円 (+43円)
03/01 4929円 (-6円)
02/28 4935円 (+13円)
02/27 4922円 (-1円)
02/24 4923円 (+20円)
直近10日間の金相場平均価格:4,912円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、売り買いが交錯する中、ドル高や原油安に押され、この日はマイナス圏に反転。中心限月の6月限は1トロイオンス770.40ドル(-4.60ドル)と、3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。市場では今週10日に発表される2月の雇用統計に関心が集まる中、民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した2月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数が29万8000人増と、市場予想(19万人増)を大幅に上回ったことから、為替市場ではドルが主要通貨に対して上昇。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感が意識され売りが先行した。また、雇用市場の堅調さが意識された事で、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを確実視するムードが強まったことも相場の圧迫材料となり、一時下げ幅を拡大した。その後、売り過剰感や、米国経済の拡大観測から次第に買い戻しに反転するも、原油相場の急落や、米国株の軟調さが重しとなり、引けにかけて値を消す展開となった。
国内のパラジウムは、NY相場では小幅に値を下げマイナス圏に反転したものの、円安要因から下げを戻して上昇。小売では1gあたり3,164円(+16円)と、前2営業日の下げを戻し、3営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/09 3164円 (+16円)
03/08 3148円 (-5円)
03/07 3153円 (-11円)
03/06 3164円 (+5円)
03/03 3159円 (-16円)
03/02 3175円 (+43円)
03/01 3132円 (-21円)
02/28 3153円 (+59円)
02/17 3094円 (-27円)
02/24 3121円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,146円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:30現在の金相場は1トロイオンス1206.80ドル、パラジウムは768.65ドル、為替は1$114円53銭前後の値動きで推移しております。