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【金相場】週末3日のNY金相場は、米連邦準備理事会(FRB)が3月に利上げに踏み切るとの観測が強まっており、金市場への資金流入が細るとの見方から売りが続き続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1226.50ドル(-6.40ドル)と、4営業日続落して取引きを終了。この日の金相場は、売りが優った前日までの安値反動から序盤は買い戻しが先行し小高く推移した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官による講演が相次ぎ、14-15両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが決定されるとの見方が急速に広がる中、金商品は相場を圧迫され次第に売りの展開に反転。また、米サプライ管理協会(ISM)が朝方発表した2月の非製造業景況指数も市場予想を上回ったほか、イエレンFRB議長が「月内の会合で利上げが適切か判断する」と講演で述べたことから、3月利上げの観測がより一層と高まった事で金はマイナス圏に反転した。ただ、時間外取引では、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで、再度1230ドル台まで値を戻す展開となった。
国内の金相場は、売りが優った週末のNY相場を映して軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,916円(-15円)と、続落しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/06 4916円 (-15円)
03/03 4931円 (-41円)
03/02 4972円 (+43円)
03/01 4929円 (-6円)
02/28 4935円 (+13円)
02/27 4922円 (-1円)
02/24 4923円 (+20円)
02/23 4903円 (-4円)
02/22 4907円 (+9円)
02/21 4898円 (+19円)
直近10日間の金相場平均価格:4,924円/g
【パラジウム相場】週末3日のNYパラジウム相場は、3月利上げ観測の高まりや、株価下落が意識され小幅安の展開に。中心限月の6月限は1トロイオンス767.70ドル(-2.05ドル)と、横ばい圏ながら小幅続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、午後に予定されるイエレン議長と、フィッシャー副議長の発言の行方を注視される中、序盤は小高く推移し上昇した。ただ、週半ば以降、米連邦準備理事会(FRB)が3月に利上げに踏み切るとの観測が強まっており、パラジウムは他貴金属同様に相場を圧迫され次第に売り優勢に反転。株高が一服した事も意識され、一時売りが膨らんだ。ただ、その後は、ドル安の流れや、原油相場の戻りを受けて安値から反発。市場がFRB議長の利上げ予想を織り込んだ事もあって、引け間際には前日終値付近まで値を戻す展開となった。
国内のパラジウムは、NY相場が時間外取引で買い戻されたことを受けて、国内でもプラスに転じ小反発。小売では1gあたり3,164円(+5円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を上げ反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/06 3164円 (+5円)
03/03 3159円 (-16円)
03/02 3175円 (+43円)
03/01 3132円 (-21円)
02/28 3153円 (+59円)
02/17 3094円 (-27円)
02/24 3121円 (±0円)
02/23 3121円 (-54円)
02/22 3175円 (+33円)
02/21 3142円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,144円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:35現在の金相場は1トロイオンス1236.85ドル、パラジウムは778.35ドル、為替は1$113円80銭前後の値動きで推移しております。