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【金相場】1日のNY金相場は、米連邦準備理事会(FRB)幹部から早期利上げを容認するような発言が相次いだ事で相場を圧迫され続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1250.00ドル(-3.90ドル)と、小幅ながら値を下げマイナス圏で取引きを終了。28日に行われたトランプ米大統領の演説を受け、これまで同様に大型減税やインフラ投資計画に関して強い意欲を示したほか、ニューヨーク連銀のダドリー総裁をはじめ連邦準備制度理事会(FRB)高官らが相次いで、早期利上げに前向きな発言をしているため、次回(14・15両日)の連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利上げが決定されるとの観測が強まっており、外為市場ではドル買いが進行。ドル建ての金商品は割高感が意識されたほか、株価の上値追いも圧迫要因となり売りが優勢となった。ただ、その後は売り過剰感や、インフレヘッジから買い戻しが入り相場は上昇し、引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。
国内の金相場は、NY市場では小幅に値を下げたものの、円の軟化を受けて下げを消化し上昇。小売ベースでは1gあたり4,972円(+43円)と、プラスに転じ再度年初来高値を更新。2016年3月17日相場以来およそ1年ぶりの高値を記録し、価格水準を切り上げる展開となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/02 4972円 (+43円)
03/01 4929円 (-6円)
02/28 4935円 (+13円)
02/27 4922円 (-1円)
02/24 4923円 (+20円)
02/23 4903円 (-4円)
02/22 4907円 (+9円)
02/21 4898円 (+19円)
02/18 4879円 (-26円)
02/17 4905円 (-15円)
直近10日間の金相場平均価格:4,917円/g
【パラジウム相場】1日のNYパラジウム相場は、トランプ米大統領の演説や、ドルの値動きを眺めて売り買いが交錯した後、米国株の急伸をはやして買いが膨らみ上昇。中心限月の6月限は1トロイオンス779.00ドル(+7.30ドル)と、プラスに転じて取引きを終了。この日、トランプ米大統領は議会演説で、国の骨格再建で自分に力を貸してほしいと訴え、インフラ刷新や国防契約で数十億ドルを節約するなどと発言。財源や法人税減税の規模、インフラ投資をめぐり具体的な声明はなかったが、市場はかえってこれまで示した内容から逸脱しないと安心感を持って受け止め、パラジウムには買いが膨らんだ。一方で、外為市場ではドルが堅調に推移した事から、ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感が意識され、一時売りに反転する場面もあったが、米国株が急伸した事が好材料となり、そのまま高値圏で取引きを終えた。この日は、金・プラチナが下げ、銀とパラジウムは堅調となった。
国内のパラジウムは、買い戻されたNY相場や、円の軟化を受けて反発。小売では1gあたり3,175円(+43円)と、反発し、先月22日相場ぶりの高値に値戻す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/02 3175円 (+43円)
03/01 3132円 (-21円)
02/28 3153円 (+59円)
02/17 3094円 (-27円)
02/24 3121円 (±0円)
02/23 3121円 (-54円)
02/22 3175円 (+33円)
02/21 3142円 (±0円)
02/18 3142円 (-71円)
02/17 3213円 (-10円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,147円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1248.65ドル、パラジウムは777.20ドル、為替は1$114円06銭前後の値動きで推移しております。