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【金相場】週末24日のNY金相場は、フランス大統領選など欧州政治の不透明感や、トランプ米政権の政策運営の不確実性から買いを集め上伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1258.30ドル(+6.90ドル)と、続伸し、中心終値では前日に続き2016年11月10日以来およそ3ヵ月半ぶりの高値で取引きを終了。ムニューシン米財務長官が前日、CNBCとのインタビューで、8月の議会休会までに大幅な税制改革を行う考えを明らかにしたものの、改革の中身については具体的な言及を避けた事を受けて、トランプ政権の政策に対して先行き不透明感が広がったことから、投資家らのリスク回避姿勢が台頭。逃避目的から安全資産とされる金は序盤より買いが先行した。また、フランス大統領選挙で極右政党のルペン氏に追い風が吹いていることも、金買いにつながり相場は一時1260ドル台にのせる場面もあった。ただ、相場がおよそ3ヵ月半ぶりの高水準にあることで高値警戒感も強まったほか、週末を前にした持ち高調整の動きも見られ、上値は限定的となった。
国内の金相場は、上値追いとなった週末のNY相場高を映すも、為替が円高に傾斜した事を受けてほぼ横ばい推移、小売ベースでは1gあたり4,922円(-1円)と、小幅に値を下げ小反落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/27 4922円 (-1円)
02/24 4923円 (+20円)
02/23 4903円 (-4円)
02/22 4907円 (+9円)
02/21 4898円 (+19円)
02/18 4879円 (-26円)
02/17 4905円 (-15円)
02/16 4920円 (+14円)
02/15 4906円 (+30円)
02/14 4876円 (-23円)
直近10日間の金相場平均価格:4,904円/g
【パラジウム相場】週末24日のNYパラジウム相場は、売り買いが交錯した後、週末を前にした持ち高調整売りに押され小反落。中心限月の3月限は1トロイオンス771.65ドル(-1.65ドル)と、小幅ながら値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日相場の流れを引き継ぎ序盤は買いが先行した。また、金やプラチナなど他貴金属の堅調さや、ドル安の流れを受けて買いが膨らみ、一時はこの日の高値785.10ドルまで上げ幅を拡大した。ただ、その後は、フランス大統領選など欧州政治の不透明感や、トランプ米政権の政策運営の不確実性が根強い事から、一部でリスク回避姿勢が強まったほか、原油相場の下げや、週末を前にした持ち高調整売りにも押され、引けにかけてマイナス圏に沈下する展開となった。
国内のパラジウムは、売りが優った週末のNY相場安や為替要因から軟調に推移。小売では1gあたり3,094円(-27円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/17 3094円 (-27円)
02/24 3121円 (±0円)
02/23 3121円 (-54円)
02/22 3175円 (+33円)
02/21 3142円 (±0円)
02/18 3142円 (-71円)
02/17 3213円 (-10円)
02/16 3223円 (+27円)
02/15 3196円 (+37円)
02/14 3159円 (-43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,159円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金相場は1トロイオンス1258.75ドル、パラジウムは775.60ドル、為替は1$112円20銭前後の値動きで推移しております。