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【金相場】16日のNY金相場は、ドル安・ユーロ高に伴う割安感や、投資家心理の後退から買いが入り続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1241.60ドル(+8.50ドル)と、中心終値では2016年11月10日以来およそ3カ月ぶりの高値で取引きを終了。この日は外国為替市場で、米早期利上げ観測の再燃を背景とした対ユーロでのドル買いの流れが一巡し、ドル安への反転を受けて金商品は割安感が意識され序盤より買いが先行した。また、米株式相場が弱含んだほか、米欧の政局をめぐる先行き不透明感が安全資産としての金を買う動きにつながり、この日も買い優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、NY相場高を映すも、円高に傾斜した為替要因から相場を圧迫されマイナス圏へ。小売ベースでは1gあたり4,905円(-15円)と、3営業日ぶりに反落し、上値追いが一服。前日に付けた、およそ7ヵ月ぶり(2016年7月22日相場来)の高値から本日はマイナス推移となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/17 4905円 (-15円)
02/16 4920円 (+14円)
02/15 4906円 (+30円)
02/14 4876円 (-23円)
02/13 4899円 (+41円)
02/10 4858円 (+2円)
02/09 4856円 (+15円)
02/08 4841円 (+8円)
02/07 4833円 (+15円)
02/06 4818円 (+18円)
直近10日間の金相場平均価格:4,871円/g
【パラジウム相場】16日のNYパラジウム相場は、投資家心理がやや後退する中、ドル安による割安感や他貴金属の堅調さが材料となり3日続伸。中心限月の3月限は1トロイオンス793.20ドル(+7.10ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では直近高値を記録した1月24日相場以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの堅調地合いを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、外国為替市場ではドルが円やユーロに対して軟調となった事を受け、ドル建てのパラジウムは割安感が意識され、一時795.85ドルを付けるなど一代高値圏まで上げ幅を拡大した。一方、欧米政治リスクへの警戒感から米国株が弱含むなど投資家が慎重姿勢を示した事が重しとなったが、ドル安の加速や、原油相場の切り返し、他貴金属の堅調さがプラス材料となり、そのまま買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、堅調地合いが継続した海外相場高を映すも、円高要因に上げを相殺され反落。小売では1gあたり3,213円(-10円)と、他貴金属同様に上値追いが一服し、3営業日ぶりに反落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/17 3213円 (-10円)
02/16 3223円 (+27円)
02/15 3196円 (+37円)
02/14 3159円 (-43円)
02/13 3202円 (+81円)
02/10 3121円 (+27円)
02/09 3094円 (+22円)
02/08 3072円 (-38円)
02/07 3110円 (+76円)
02/06 3034円 (-49円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,142円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1239.10ドル、パラジウムは792.55ドル、為替は1$113円42銭前後の値動きで推移しております。