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【金相場】15日のNY金相場は、ドルの値動きを眺め売り買いが交錯する中、このところの安値反動から買いに反転し上昇。中心限月の4月限は1トロイオンス1233.10ドル(+7.70ドル)と、5営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終了。序盤の金相場は、前日に公表されたイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長による追加利上げに前向きな発言などを受けて、早期利上げの再燃から売り圧力に押され軟調に推移した。また、発表された1月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回って大幅に上昇したほか、1月の小売売上高も予想以上に増えた事から、ドル買いが進行。ドル建ての金商品は割高感からも圧迫され、下げ幅を拡大した。しかしその後、為替相場が反転すると金相場もプラス圏に浮上。このところの安値推移による反動買いや、米国の政治的な先行き不透明感が意識され、結局買い優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、5営業日ぶりに反発したNY相場高を映して、堅調地合いが継続。小売ベースでは1gあたり4,920円(+14円)と、上げ幅を拡大し一段高へ。連日で年初来高値を上抜き、2016年7月22日相場以来およそ7ヵ月ぶりの高値を付けました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/16 4920円 (+14円)
02/15 4906円 (+30円)
02/14 4876円 (-23円)
02/13 4899円 (+41円)
02/10 4858円 (+2円)
02/09 4856円 (+15円)
02/08 4841円 (+8円)
02/07 4833円 (+15円)
02/06 4818円 (+18円)
02/03 4800円 (±0円)
直近10日間の金相場平均価格:4,861円/g
【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、良好な内容となった米国経済指標や、過去最高値を更新するなど堅調となった米国株、トランプ米大統領の減税及びインフラ投資への期待感が追い風となり上伸。中心限月の3月限は1トロイオンス786.20ドル(+5.30ドル)と、直近高値を記録した1月25日相場(2015年5月8日相場以来およそ1年8ヵ月半ぶり)に次ぐ高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日相場の流れを引き継ぎ序盤より小高く推移した。また、トランプ米大統領が減税の実施をあらためて約束した事や、インフラ投資への期待感の強まりから投資家心理が強気に傾斜。株高が進んだ事に加えて、発表された経済指標が良好な内容となった事も、パラジウムにとってはプラス材料となり、上げ幅を拡大した。その後、ドルの値動きを眺めてやや上値を重くするも、金やプラチナの堅調さや、連日で過去最高値を更新している米株高が追い風となり、そのままプラス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、引き続き買いが優勢となったNY相場を映して上伸。小売では1gあたり3,223円(+27円)と、続伸し、およそ1年7ヵ月ぶり(2015年6月17日相場来)の高値を記録した先月23日相場以来、およそ3週間ぶりの高値に値戻す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/16 3223円 (+27円)
02/15 3196円 (+37円)
02/14 3159円 (-43円)
02/13 3202円 (+81円)
02/10 3121円 (+27円)
02/09 3094円 (+22円)
02/08 3072円 (-38円)
02/07 3110円 (+76円)
02/06 3034円 (-49円)
02/03 3083円 (-22円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,129円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:25現在の金相場は1トロイオンス1238.65ドル、パラジウムは793.50ドル、為替は1$113円85銭前後の値動きで推移しております。