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【金相場】14日のNY金相場は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けた売りに押され小幅安の展開に。中心限月の4月限は1トロイオンス1225.40ドル(-0.40ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ、4営業日続落して取引きを終了。この日の金相場は、朝方はトランプ米大統領の最側近の一人であるフリン大統領補佐官が辞任したことで米政権の先行き不透明感が強まり、外為市場でドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される金商品は割安感から買いが先行した。しかし、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で、追加利上げに前向きな姿勢を示したことを受けて買いの勢いは失速。3月利上げの可能性も意識された事で、金商品には下押し圧力がかかりマイナス圏に沈下した。
国内の金相場は、NY市場では引き続き小幅安に振れたものの、円安の進行を受けてプラスサイドに反転し一段高へ。小売ベースでは1gあたり4,906円(+30円)と、再度年初来高値を更新し、2016年7月25日相場以来およそ7ヵ月ぶりの高値更新となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/15 4906円 (+30円)
02/14 4876円 (-23円)
02/13 4899円 (+41円)
02/10 4858円 (+2円)
02/09 4856円 (+15円)
02/08 4841円 (+8円)
02/07 4833円 (+15円)
02/06 4818円 (+18円)
02/03 4800円 (±0円)
02/02 4800円 (+15円)
直近10日間の金相場平均価格:4,849円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、米国景気の先行き期待感や、株高が材料視され反発。中心限月の3月限は1トロイオンス780.90ドル(+5.95ドル)と、買い優勢で取引きを終了。朝方はフリン米大統領補佐官が辞任したと報じられたことで、外為市場ではドル安・ユーロ高が進行し、ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に買いが先行した。その後、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて、ドルが反発した事や、早期の米利上げ観測が浮上した事から買いの勢いは一服するも、同時に米国株が過去最高値圏で推移するなど堅調となった事や、米国インフレ観測が意識され、再度買い地合いに反転する展開となった。
国内のパラジウムは、買いが優ったNY相場高や、円の軟化を受けて反発。小売では1gあたり3,196円(+37円)と、前日の下げを値戻し、他貴金属同様プラス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/15 3196円 (+37円)
02/14 3159円 (-43円)
02/13 3202円 (+81円)
02/10 3121円 (+27円)
02/09 3094円 (+22円)
02/08 3072円 (-38円)
02/07 3110円 (+76円)
02/06 3034円 (-49円)
02/03 3083円 (-22円)
02/02 3105円 (+38円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,118円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:35現在の金相場は1トロイオンス1228.45ドル、パラジウムは781.70ドル、為替は1$114円40銭前後の値動きで推移しております。