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【金相場】8日のNY金相場は、欧米の政治情勢への先行き不透明感から投資家のリスク選好意欲が後退する中、安全資産として買いを集め上伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1239.50ドル(+3.40ドル)と、5営業日続伸し年初来高値を更新。中心終値では前日相場同様に2016年11月10日以来およそ3ヵ月ぶりの高値継続となった。この日の金相場は、早朝から進んだドル売り・ユーロ買いを背景に割安感から買いを集め序盤より堅調に推移した。また、トランプ米大統領の政権運営に対する先行き不透明感に加え、今春に大統領選を控えたフランスでは極右政党候補が台頭する恐れが出ていることなど、投資家心理の後退が安全資産とされる金の買いを促し、相場は一時1246.60ドルまで上げ幅を拡大した。ただ、前日までに既に4営業日続伸していたこともあり、昼すぎには利益確定の売りも出て上げ幅を縮小する展開となった。
国内の金相場は、5日続伸するなど堅調に推移したNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,856円(+15円)と、本日を含め4連騰し年初来高値を更新。2016年7月29日相場以来およそ6ヵ月ぶりの高値を付けるなど、価格水準を切り上げる展開となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/09 4856円 (+15円)
02/08 4841円 (+8円)
02/07 4833円 (+15円)
02/06 4818円 (+18円)
02/03 4800円 (±0円)
02/02 4800円 (+15円)
02/01 4785円 (+23円)
01/31 4762円 (-36円)
01/30 4798円 (+30円)
01/27 4768円 (+6円)
直近10日間の金相場平均価格:4,806円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、ドル安や原油高、金やプラチナの上昇が好材料となり反発。中心限月の3月限は1トロイオンス769.75ドル(+5.30ドル)と、プラス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、売りに押された前日相場への反動買いや、ドルの軟化を受けて序盤より小高く推移した。一方、市場では欧米政治への先行き不透明感からリスク選好意欲が後退する中、パラジウムも売り押される場面もあったが、金の上値追いや、プラチナが昨年9月30日相場以来およそ4ヵ月ぶりの高値に達した事が好材料となり、そのまま買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、プラス圏に転じたNY相場を映して反発。小売では1gあたり3,094円(+22円)と、本日はプラス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/09 3094円 (+22円)
02/08 3072円 (-38円)
02/07 3110円 (+76円)
02/06 3034円 (-49円)
02/03 3083円 (-22円)
02/02 3105円 (+38円)
02/01 3067円 (+27円)
01/31 3040円 (-11円)
01/28 3051円 (+76円)
01/27 2975円 (-38円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,063円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1242.05ドル、パラジウムは772.80ドル、為替は1$112円22銭前後の値動きで推移しております。