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【金相場】1日のNY金相場は、FOMC声明を控える中、堅調な内容となった米経済指標が重しとなって小反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1208.30ドル(-3.10ドル)と、小幅に値を下げて取引きを終了。この日の金相場は、買いが優った前日相場の流れを引き継ぎ、朝方は強含みに推移していたが、オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)がまとめた1月の全米雇用報告で、民間就業者数の伸びが市場予想を大きく上回ったことをきっかけに、市場のリスク投資意欲が再燃。安全資産とされる金商品は利益確定の売りにも押されマイナス圏に沈んだ。続いて、米サプライ管理協会(ISM)が発表した1月の製造業景況指数も予想以上に改善したため、相場は下げ幅を拡大。一時11909.70ドルと、1200ドルの節目を割り込んだが、その後は持ち高調整や、FOMC声明の結果を控えて買い戻しが入り下げ幅を縮小した。
その後、通常取引後に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が発表されると金相場は上昇に反転。FRBによる政策金利の据え置きを受け、金市場への資金流入が続くことを見込んだ買いが入ったほか、トランプ米大統領による政策運営の不透明感も、リスク回避目的で買われやすい金の支えとなった。
国内の金相場は、NY市場では4営業日ぶりに値を下げマイナスに転じたものの、時間外取引の戻りや為替動向から上昇し、プラス圏で推移。小売ベースでは1gあたり4,800円(+15円)と続伸し、先月25日相場振ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/02 4800円 (+15円)
02/01 4785円 (+23円)
01/31 4762円 (-36円)
01/30 4798円 (+30円)
01/27 4768円 (+6円)
01/26 4762円 (-52円)
01/25 4814円 (+7円)
01/24 4807円 (-32円)
01/23 4839円 (-4円)
01/20 4843円 (+10円)
直近10日間の金相場平均価格:4,798円/g
【パラジウム相場】1日のNYパラジウム相場は、引き続き安値拾いの買いが入ったほか、良好な内容となった米経済指標、原油高も好材料となり続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス762.90ドル(+8.60ドル)と、堅調に推移して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より堅調に推移した。また、米国サプライ管理協会(ISM)が発表した、1月の製造業景況指数が予想以上に改善したため、買いの勢いが活発化。米国株もやや戻した事が材料となり、一時767.50ドルまで上げ幅を拡大する場面もあった。その後は、ドルの値動きやFOMC声明を控えて、やや売りに押されるも、原油高やプラチナの切り返しが意識され、そのままプラス圏で引けた。
国内のパラジウムは、引き続き堅調となったNY相場高を映して上伸。小売では1gあたり3,105円(+38円)と続伸し、金同様に1月25日相場ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/02 3105円 (+38円)
02/01 3067円 (+27円)
01/31 3040円 (-11円)
01/28 3051円 (+76円)
01/27 2975円 (-38円)
01/26 3013円 (-210円)
01/25 3223円 (+70円)
01/24 3153円 (-81円)
01/23 3234円 (+114円)
01/20 3121円 (+27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,098円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1214.70ドル、パラジウムは768.55ドル、為替は1$113円15銭前後の値動きで推移しております。