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【金相場】12日のNY金相場は、昨日のトランプ会見を受けてドル安・株安が加速したため、買いが膨らみ4営業日続伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1199.80ドル(+3.20ドル)と、堅調地合いが継続し、中心終値では前日相場同様に2016年11月22日以来およそ7週間ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、前日に開かれたトランプ次期米大統領の記者会見で経済刺激策に関する詳細がほとんど示されなかったことを受け、外為市場ではドル安が進む中、金商品は割安感から買いが集まり序盤より堅調に推移した。加えて、これまで過度に強まっていたトランプ氏の経済政策への期待がやや後退し、投資家がリスク資産である株などの利益確定売りに動く中、安全資産とされる金商品は相対的に買い支えられ上げ幅を拡大。一時1207.20ドルまで上昇し、節目の1200ドルを突破する場面もあった。
国内の金相場は、引き続き堅調となったNY相場高を映すも、円高要因に圧迫され小反落。小売ベースでは1gあたり4,799円(-7円)と、小幅に値を下げ、4営業日ぶりに反落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/13 4799円 (-7円)
01/12 4806円 (+2円)
01/11 4804円 (+9円)
01/10 4795円 (+25円)
01/06 4770円 (-4円)
01/05 4774円 (+121円)
12/27 4653円 (-10円)
12/26 4663円 (+2円)
12/22 4661円 (-14円)
12/21 4675円 (+3円)
直近10日間の金相場平均価格:4,740円/g
【パラジウム相場】12日のNYパラジウム相場は、前日の下げに対する反動買いや、ドル安・原油高が意識され反発。中心限月の2月限は1トロイオンス765.25ドル(+11.35ドル)と、前日の下げ幅をそのまま戻し、再度昨年11月30日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値に戻す展開となった。この日のパラジウムは、利益確定売りに押された前日相場の反動買いから、序盤より安値拾いの買いが入り小高く推移。また、前日に開かれたトランプ次期米大統領の記者会見では、公約に掲げる景気刺激策に対する具体的な言及はなかった事から、これまで過度に強まっていたトランプ氏の経済政策への期待観が後退。外為市場ではドル売りが加速する中、割安感が生じパラジウムは上げ幅を拡大した。一方、リスク回避から株式相場が軟調になった事も意識され途中売られる場面もあったが、原油高や他貴金属の上昇が支えとなり、そのまま高値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、円高の進行に押されるも、NY相場の買い戻しを映して上昇。小売ベースでは1gあたり3,132円(+11円)と反発し、本日はプラス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/13 3132円 (+11円)
01/12 3121円 (-43円)
01/11 3164円 (+5円)
01/10 3159円 (+87円)
01/06 3072円 (-43円)
01/05 3115円 (+324円)
12/27 2791円 (±0円)
12/26 2791円 (+10円)
12/22 2781円 (-27円)
12/21 2808円 (-37円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,993円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1195.80ドル、パラジウムは759.45ドル、為替は1$114円89銭前後の値動きで推移しております。