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【金相場】11日のNY金相場は、トランプ次期米大統領の選挙後初の記者会見を受けてドル安が進んだ事や、一部で先行き不安が広がった事が要因となり3日続伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1196.60ドル(+11.10ドル)と、この日も買い優勢で推移し、中心終値では昨年11月22日相場以来およそ7週間ぶりの高値で取引きを終了。朝方はトランプ次期米大統領の当選後初の記者会見を控えて様子見ムードが広がる中、外国為替市場ではドルが対ユーロで買われ、ドル建てで取引される金相場は割高感に圧迫されていた。しかし、トランプ氏が会見で経済政策の具体的な中身について言及しなかったことから、ドルが対ユーロで急落。これにより、金相場も割安感から一気に買いが入ってプラス圏に浮上、加えて米次期政権の経済政策には依然として不透明感が意識され、一部でリスク回避目的としての金を買う動きも見られ、心理的な節目である1200ドルを目指す展開となった。
国内の金相場は、円高要因から押されるもNY相場が引き続き堅調に推移した事から小幅高に振れ上伸。小売ベースでは1gあたり4,806円(+2円)と、ほぼ横ばい圏ながら3営業日続伸。連日で年初来高値を上抜き、前日同様に昨年9月7日相場以来およそ4ヶ月ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/12 4806円 (+2円)
01/11 4804円 (+9円)
01/10 4795円 (+25円)
01/06 4770円 (-4円)
01/05 4774円 (+121円)
12/27 4653円 (-10円)
12/26 4663円 (+2円)
12/22 4661円 (-14円)
12/21 4675円 (+3円)
12/20 4672円 (-15円)
直近10日間の金相場平均価格:4,727円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、このところの急騰に対する反動売りや、ドルの値動き、トランプ次期米大統領の記者会見を受けた持ち高調整売りに押され反落。中心限月の3月限は1トロイオンス753.90ドル(-11.35ドル)と、マイナス圏で推移し取引きを終了。この日のパラジウムは、直近高値圏まで浮上した前日相場の流れを受けて、序盤は買いが継続し時間外取引きでは770ドル圏内まで上昇していた。一方、このところの急騰に対する買い過剰感から一部で利益確定売りが出た事や、ドルが買われる場面では割高感に押されたほか、トランプ次期米大統領の記者会見で、経済政策に関する話はほとんど聞かれなかったことから持ち高を調整する動きも見られ相場を圧迫された。ただ、一方で外為市場ではドル売りも進んだほか、原油高も意識され、売り一巡後はやや買い戻される展開となった。
国内のパラジウムは、利益確定売りに押されたNY相場を映して反落。小売では1gあたり3,121円(-43円)と、前日までの高値追いが一服し、本日は3営業日ぶりに反落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/12 3121円 (-43円)
01/11 3164円 (+5円)
01/10 3159円 (+87円)
01/06 3072円 (-43円)
01/05 3115円 (+324円)
12/27 2791円 (±0円)
12/26 2791円 (+10円)
12/22 2781円 (-27円)
12/21 2808円 (-37円)
12/20 2845円 (-76円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,965円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1198.45ドル、パラジウムは763.70ドル、為替は1$114円79銭前後の値動きで推移しております。