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2016年11月30日国内金相場は軟調地合いが継続し3日続落↓一方、パラジウムは11連騰し、およそ1年5ヵ月ぶりの高値を更新↑

【金相場】29日のNY金相場は、発表された米国経済指標の改善に伴うドル高や、リスク選好の流れに押され反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1190.80ドル(-3.00ドル)と、小幅ながら値を下げマイナスに転じて取引きを終了。この日の金相場は、発表された7~9月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が年率換算で前期比3.2%増と、前月発表された速報値(2.9%増)から上方修正されたほか、11月の米消費者信頼感指数は2007年7月以来の高水準に上昇するなど、経済指標が良好な内容となった事から、外為市場ではドル買いが進行。加えて、米景気の回復基調を受けて12月の米利上げが意識された事も、金への圧迫要因となり売りが先行した。その後、ドル買いが一服すると金商品は再び買い戻され下げ幅を縮小するも、米国株の上昇やリスク選好地合いが重しとなり、結局マイナスサイドで取引きを終えた。

国内の金相場は、やや売りが優勢となったNY相場を映して軟調地合いが継続。小売ベースでは1gあたり4,673円(-9円)と、マイナス圏で推移し、3日続落となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

11/30   4673円 (-9円)

11/29   4682円 (-13円)

11/28   4695円 (-18円)

11/25   4713円 (+25円)

11/24   4688円 (-26円)

11/22   4714円 (+18円)

11/21   4696円 (+14円)

11/18   4682円 (±0円)

11/17   4682円 (-5円)

11/16   4687円 (+41円)

直近10日間の金相場平均価格:4,691円/g


【パラジウム相場】29日のNYパラジウム相場は、米国経済の景気拡大観測や、リスク選好地合いが追い風となり強気地合いが継続。中心限月の3月限は1トロイオンス765.25ドル(+7.25ドル)と続伸し、連日で年初来高値を更新。中心終値では2015年6月2日相場以来およそ1年6ヵ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調地合いが続き大幅高となった前日相場への反動から、序盤は利益確定売りに押され小安く推移した。その後、発表された米国経済指標が良好な内容となった事から、同国経済の景気拡大観測が意識され相場は買い戻しに反転。一方で、外為市場ではドル買いが進行するも、リスクを選好する動きが活発化する中、パラジウムも買いを集め、一時この日の高値767.75ドルまで上昇した。その後、原油相場の下落を眺めて、やや上値を重くするも、米国株の上昇やドル買いの一服に買い支えられ、そのまま高値圏で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、引き続き強気となったNY相場を映して上伸。小売では1gあたり3,067円(+27円)と、直近では最長の11営業日続伸。連日で年初来高値を上抜き、2015年7月3日相場以来およそ1年5ヵ月ぶりの高値を付け一段高となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

11/30   3067円 (+27円)

11/29   3040円 (+33円)

11/28   3007円 (+16円)

11/25   2991円 (+38円)

11/24   2953円 (+64円)

11/22   2889円 (+11円)

11/21   2878円 (+22円)

11/18   2856円 (+59円)

11/17   2797円 (+22円)

11/16   2775円 (+59円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,925円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:25現在の金相場は1トロイオンス1195.90ドル、パラジウムは766.80ドル、為替は1$112円33銭前後の値動きで推移しております。

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