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【金相場】週末18日のNY金相場は、米国の12月利上げ実施を織り込む展開から外為市場ではドル高・ユーロ安の進行に相場を圧迫され軟調地合いが継続。中心限月の12月限は1トロイオンス1208.70ドル(-8.20ドル)と、3営業日続落し、中心終値では2月16日相場以来およそ9カ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日の金相場は、米国による12月の利上げ実施を織り込む動きが強まったほか、トランプ次期米政権での財政支出増加に対する期待感から、ドルが13年半超ぶりの高値まで上昇したことも圧迫要因となり序盤より軟調に推移した。その後、米国株がマイナスに転じたことやドル買いが一服する場面では、やや買い戻される場面もあったが、上昇に勢いはなく、そのまま安値圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、週末のNY相場では引き続き軟調となったものの、円の軟化を背景にプラス圏で推移し上昇。小売ベースでは1gあたり4,696円(+14円)と、3営業日ぶりに値を上げ反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
11/21 4696円 (+14円)
11/18 4682円 (±0円)
11/17 4682円 (-5円)
11/16 4687円 (+41円)
11/15 4649円 (+49円)
11/14 4597円 (-122円)
11/11 4719円 (-12円)
11/10 4731円 (+39円)
11/09 4692円 (-3円)
11/08 4695円 (-17円)
直近10日間の金相場平均価格:4,683円/g
【パラジウム相場】週末18日のNYパラジウム相場は、前日までの急騰に対する利確売りや、ドル高に押され上値追いが一服。中心限月の12月限は1トロイオンス727.80ドル(-1.85ドル)と、5営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、前日に年初来高値を上抜き、2015年6月16日相場以来およそ1年5ヶ月ぶりの高値を付けた反動から、序盤より目先の利益を確定する売りに押され軟調となった。また、共和党のドナルド・トランプ氏が米大統領選で当選を果たしてから、外国為替市場ではドル高が進行しており、この日はドルが対主要通貨バスケットで2003年初め以来の高値を付けるなど上伸。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感に押され一時700ドル近辺まで売りが進行した。ただ、その後は原油高や、引き続きトランプ次期大統領によるインフラ計画への先行き期待から買い戻しが強まり急反発。前日終値圏まで再度値を戻すも、週末を前にした持ち高調整や、米国株安が意識され結局プラス圏には浮上できなかった。
国内のパラジウムは、週末の海外相場では5営業日ぶりに値を下げたものの、円安の進行を受けて堅調地合いが継続し5日続伸。小売では1gあたり2,878円(+22円)と、上げ幅を拡大し連日で年初来高値を更新。前営業日同様に2015年11月2日相場以来およそ1年ぶりの高値を付け、上値追いの展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
11/21 2878円 (+22円)
11/18 2856円 (+59円)
11/17 2797円 (+22円)
11/16 2775円 (+59円)
11/15 2716円 (+119円)
11/14 2597円 (-76円)
11/11 2673円 (+98円)
11/10 2575円 (+64円)
11/09 2511円 (+54円)
11/08 2457円 (+98円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,684円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1214.55ドル、パラジウムは726.80ドル、為替は1$110円81銭前後の値動きで推移しております。