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【金相場】16日のNY金相場は、売り買いが交錯しほぼ横ばい圏での値動きとなった。中心限月の12月限は1トロイオンス1223.90ドル(-0.60ドル)と、小幅ながら値を下げ小反発して取引きを終了。この日の金相場は、朝方発表された10月の卸売物価指数と、10月の鉱工業生産指数が共に市場予想を下回るなど冴えない内容だったことを受けて、外為市場ではドル売り・ユーロ買いが進行。金商品は割安感から買いを集めたほか、米国株の軟調な動きも意識され上昇した。その後、ドルが対ユーロで再び上昇すると、上げ幅を一掃。8日投開票の米大統領選で、大型の景気対策を掲げる共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことを受けて、インフレ懸念が浮上し始めており、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを急がなければならなくなるのではないかとの観測が出ていることも、金には圧迫材料となり、結局小幅安で取引きを終えた。
国内の金相場は、小幅ながら下振れたNY相場を映して小反落。小売ベースでは1gあたり4,682円(-5円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ、本日はマイナス推移となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
11/17 4682円 (-5円)
11/16 4687円 (+41円)
11/15 4649円 (+49円)
11/14 4597円 (-122円)
11/11 4719円 (-12円)
11/10 4731円 (+39円)
11/09 4692円 (-3円)
11/08 4695円 (-17円)
11/04 4709円 (+14円)
直近10日間の金相場平均価格:4,687円/g
【パラジウム相場】16日のNYパラジウム相場は、引き続き買い地合いが継続し3営業日続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス718.80ドル(+12.85ドル)と、連日で上げ幅を拡大し直近高値を更新。中心終値では9月30日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、連騰していた前日までの高値反動から序盤は利益確定売りが出たことで軟調な動きとなった。一方、この日発表された米経済指標(10月の卸売物価指数、10月の鉱工業生産指数)が低調な内容となったことを受けて、外為市場ではドル売り・ユーロ買いが進行。ドル建てのパラジウムには割安感が生じ買い戻された。途中、ドルの戻りや、株式相場の値動きを眺めて上値を重くするも、次期米大統領ドナルド・トランプ氏のインフラ投資政策による需要増加観測が引き続き材料視され、一気に上げ幅を拡大する展開となった。
国内のパラジウムは、引き続き買いが優ったNY相場高を映して堅調に推移。小売では1gあたり2,797円(+22円)と、本日貴金属では唯一の上昇となり、3営業日続伸。連日で年初来高値を更新するなど上値追いの展開となり、前日同様に2015年11月4日相場以来およそ1年ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
11/17 2797円 (+22円)
11/16 2775円 (+59円)
11/15 2716円 (+119円)
11/14 2597円 (-76円)
11/11 2673円 (+98円)
11/10 2575円 (+64円)
11/09 2511円 (+54円)
11/08 2457円 (+98円)
11/07 2359円 (+37円)
11/04 2322円 (-59円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,578円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:15現在の金相場は1トロイオンス1229.60ドル、パラジウムは715.85ドル、為替は1$09円10銭前後の値動きで推移しております。