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2016年11月11日NY相場を映して国内金相場は反落した一方、パラジウムは年初来高値を更新し1年ぶりの高値圏へ↑

【金相場】10日のNY金相場は、リスク資産に投資資金が流入したほか、外為市場ではドル高基調に相場を圧迫され軟調な値動きに。中心限月の12月限は1トロイオンス1266.40ドル(-7.10ドル)と、4営業日続落して取引きを終了。この日の金相場は、売りが優勢となった前日までの安値反動や、インフレヘッジとしての金需要の高まりを背景に序盤は堅調に推移。また、米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が当選したことを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が大方の市場予想通りに12月に利上げに動けるかどうかを巡って不透明感が浮上していることも金には支援材料となっていた。しかしその後、米長期金利の上昇などを背景に外為市場ではドル高・ユーロ安が進行。ドル建ての金商品は割高感などから相場を圧迫されたほか、ニューヨーク株式市場のダウ平均が取引時間中の史上最高値を更新するなど、リスクオンの地合いに安全資産とされる金需要は後退し、結局マイナス圏で取引きを終えた。  

国内の金相場は、引き続き売り優勢となったNy相場を映して軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,719円(-12円)と、マイナスに転じ反落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

11/11   4719円 (-12円)

11/10   4731円 (+39円)

11/09   4692円 (-3円)

11/08   4695円 (-17円)

11/04   4709円 (+14円)

11/02   4695円 (+7円)

11/01   4688円 (-2円)

10/31   4690円 (+2円)

10/28   4688円 (+43円)

直近10日間の金相場平均価格:4,702円/g


【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、米国株高やリスク選好地合いが追い風となり大幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス696.50ドル(+15.05ドル)と、5営業日続伸し、連日で直近高値を更新。中心終値では10月4日相場以来(およそ5週間ぶり)の高値となり、700ドル圏内まで上げ幅を拡大して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの大幅連騰に対する利益確定売りや、ドルの堅調さが意識され、序盤は売りが先行した。しかし売りが一巡すると、相場は再び買い戻しが活発化。トランプ次期大統領に対する政策期待を受けて、株式市場ではNYダウが過去最高値を更新するなどリスクオンの地合いとなったほか、銅の急騰も支援材料となり、一段高で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、引き続き買い地合いが継続したNY相場や、円安の流れを受けて急騰。小売では1gあたり2,673円(+98円)と、5日続伸し上げ幅を拡大。5日間の上げ幅はgあたり+351円(+14%)と急騰し、今年8月2日に付けた年初来高値を上抜き、昨年11月2日相場(2,673円/g)以来およそ1年ぶりの高値となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

11/11   2673円 (+98円)

11/10   2575円 (+64円)

11/09   2511円 (+54円)

11/08   2457円 (+98円)

11/07   2359円 (+37円)

11/04   2322円 (-59円)

11/02   2381円 (+16円)

11/01   2365円 (+16円)

10/31   2349円 (-10円)

10/28   2359円 (-6円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,435円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:50現在の金相場は1トロイオンス1261.50ドル、パラジウムは694.35ドル、為替は1$106円51銭前後の値動きで推移しております。

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