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【金相場】9日のNY金相場は、米大統領選の結果を受けてリスク回避が広がる中、朝方まで大幅高で推移していたが、その後外国為替市場でドルが対ユーロで買い戻されたことに伴う割高感や、過度なリスク回避姿勢がやや緩和したことなどを背景に売り戻され小幅続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1273.50ドル(-1.00ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら3営業日続落して取引きを終了。8日投開票の米大統領選では、過激な発言で物議を醸してきた共和党のドナルド・トランプ氏が次期大統領に当選した。これを受けて、世界経済への影響が不安視され、安全資産とされる金は8日深夜から9日未明にかけて急伸。外国為替市場でドルが対ユーロで急落したことに伴う割安感も金商品の押し上げにつながり、一時1338ドル超まで上げ幅を拡大した。ただ、大統領選の結果を受けた買いは朝方までには一巡。欧州株が持ち直しに転じたほか、米国株の大幅上伸、ドルの買い戻しも圧迫材料となり、金は次第にマイナス圏に沈下した。
国内の金相場は、海外相場では売り買いが交錯したものの、未明に進んだドル買い・円売りの流れを受けて国内では上昇。小売ベースでは1gあたり4,731円(+39円)と、プラスに転じ3営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
11/10 4731円 (+39円)
11/09 4692円 (-3円)
11/08 4695円 (-17円)
11/04 4709円 (+14円)
11/02 4695円 (+7円)
11/01 4688円 (-2円)
10/31 4690円 (+2円)
10/28 4688円 (+43円)
10/27 4645円 (-4円)
直近10日間の金相場平均価格:4,695円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、トランプ大統領誕生によるリスク回避の台頭から売りが出るも、米国株の上昇や、原油高が支援材料となり4営業日続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス681.45ドル(+15.95ドル)と、連日で直近高値を更新し、10月4日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの連騰に対する利益確定売りが出やすかったほか、開票中の大統領選の結果を巡る不安感から、投資家のリスク回避姿勢が強まり商品相場には売りが広がる中、パラジウムも相場を圧迫され序盤は軟調な値動きとなった。その後、市場ではリスク回避姿勢がやや緩和されると、欧州株が持ち直されたほか、続く米国株も急伸。原油相場も上昇に転じた事が好感され、パラジウムも買いが優勢となりこの日もプラス圏で引けた。この日を含め4営業日続伸したパラジウムは、4日間では+63.85ドル(+9.3%)と、上げ幅を拡大し一段高で推移。
国内のパラジウムは、堅調地合いが継続したNY相場や、円安の流れを受けて上げ幅を拡大。小売では1gあたり2,575円(+64円)と、4営業日続伸し一段高へ。4日間の上げ幅はgあたり+254円(+10.5%)と急騰し、10月5日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値回復となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
11/10 2575円 (+64円)
11/09 2511円 (+54円)
11/08 2457円 (+98円)
11/07 2359円 (+37円)
11/04 2322円 (-59円)
11/02 2381円 (+16円)
11/01 2365円 (+16円)
10/31 2349円 (-10円)
10/28 2359円 (-6円)
10/27 2365円 (-21円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,404円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1289.60ドル、パラジウムは682.45ドル、為替は1$105円34銭前後の値動きで推移しております。