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【金相場】週末9日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の利上げに関するタカ派的な発言を受けたドル高が重しとなったほか、今週の相場上伸を背景に引き続き利益確定の売りが進み軟調地合いに。中心限月の12月限は1トロイオンス1334.50ドル(-7.10ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。これまでハト派とみられていた米ボストン連銀のローゼングレン総裁が講演で、追加の利上げに前向きな姿勢を示したことで、米FRBが9月にも利上げに踏み切るのではないかとの観測が再燃し、市場では警戒感が浮上。また、外為市場ではユーロなどの主要通貨に対してドル買いが進行した事から、金などの商品に割高感が生じ、相場は売りに押された。ただ、この日は欧州株が全面安となったほか、米国株も大幅続落。投資家のリスク回避姿勢が強まったことから、安全資産とされる金に買いが入った事で、下値は限定的となった。
国内の金相場は、引き続き売り優勢となった週末のNY相場を映して軟調地合いが継続。小売ベースでは1gあたり4,780円(-8円)と、小幅ながら値を下げ4営業日続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
09/12 4780円 (-8円)
09/09 4788円 (-15円)
09/08 4803円 (-4円)
09/07 4807円 (-6円)
09/06 4813円 (±0円)
09/05 4813円 (+54円)
09/02 4759円 (+16円)
09/01 4743円 (+11円)
08/31 4732円 (-1円)
08/30 4733円 (+10円)
直近10日間の金相場平均価格:4,777円/g
【パラジウム相場】週末9日のNYパラジウム相場は、ドル高による割高感や、原油相場の下落、株安などが重しとなり軟調に推移。中心限月の12月限は1トロイオンス679.45ドル(-8.40ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの安値反動から序盤は買いが先行し上昇した。一方、米ボストン連銀のローゼングレン総裁が、追加の利上げに前向きな姿勢を示したことで、9月の利上げ観測が再浮上。外為市場ではドル買いが進み、パラジウムは他貴金属同様に相場を圧迫され売りに反転した。また、原油相場の下落や、欧米株安も意識され次第ににマイナス圏に沈下し、結局この日も売り優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、週末のNY相場安を受けて軟調に推移。小売では1gあたり2,494円(-44円)と、マイナス圏で推移し、3営業日続落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
09/12 2494円 (-44円)
09/09 2538円 (-5円)
09/08 2543円 (-16円)
09/07 2559円 (+21円)
09/06 2538円 (+6円)
09/05 2532円 (+43円)
09/02 2489円 (-27円)
09/01 2516円 (-11円)
08/31 2527円 (-38円)
08/30 2565円 (+33円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,530円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:20現在の金相場は1トロイオンス1332.15ドル、パラジウムは675.70ドル、為替は1$102円51銭前後の値動きで推移しております。