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【金相場】8日のNY金相場は、欧州中央銀行(ECB)による現行政策維持の決定などに対する失望感から売られ続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1341.60ドル(-7.60ドル)と、売りが優勢で取引を終了。この日発表の米国の先週分新規失業保険申請件数が低下したことや、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が当面の追加緩和の必要性を否定したことを嫌気して、金は売りが先行した。ECBの4会合連続となる金利据え置きは大方の予想通りだったものの、資産購入期限の延長がひとまず見送られたことなどが売り要因となった。その後、売り一巡後は、安値拾いの買いや、今月下旬に予定される日米の金融政策会合をめぐる不透明感を材料に買い戻され、いったんは下げ渋る展開となるも、ドル買いが進むにつれ割高感が生じたことなどから相場は再び下押され、結局売り優勢で取引を終えた。
国内の金相場は、売り優勢となったNY相場を受けてこの日も軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,788円(-15円)と、3営業日続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
09/09 4788円 (-15円)
09/08 4803円 (-4円)
09/07 4807円 (-6円)
09/06 4813円 (±0円)
09/05 4813円 (+54円)
09/02 4759円 (+16円)
09/01 4743円 (+11円)
08/31 4732円 (-1円)
08/30 4733円 (+10円)
08/29 4723円 (+58円)
直近10日間の金相場平均価格:4,771円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、全体的に方向感が乏しい中、売り買いが交錯し小動きな展開に。中心限月の12月限は1トロイオンス687.85ドル(-0.50ドル)と、小幅ながら値を落とし、続落して取引を終了。この日のパラジウムは、前日の下げに対する反動買いや、ドル安による割安感、中国の自動車販売増が好感され序盤は買いが先行した。一方、ECBドラギ総裁が、今後の景気刺激策に含みを持たせる発言をしたことからドルが急伸。ドル建てのパラジウムは、他貴金属同様に割高感から相場を圧迫され上げ幅を縮小した。その後は、金やプラチナの値動きを眺めて一旦は売りが進むも、原油相場の急伸が相場の支えとなり下値は限定的となった。
国内のパラジウムは、小幅安となったNY相場を映して軟調に推移。小売では1gあたり2,538円(-5円)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を下げ続落しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
09/09 2538円 (-5円)
09/08 2543円 (-16円)
09/07 2559円 (+21円)
09/06 2538円 (+6円)
09/05 2532円 (+43円)
09/02 2489円 (-27円)
09/01 2516円 (-11円)
08/31 2527円 (-38円)
08/30 2565円 (+33円)
08/29 2532円 (+27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,534円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:30現在の金相場は1トロイオンス1344.50ドル、パラジウムは691.25ドル、為替は1$102円15銭前後の値動きで推移しております。