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【金相場】週明け11日のNY金相場は、欧米株の上昇などリスク選好地合いに押される形で売りが優勢の展開に。中心限月の8月限は1トロイオンス1356.60ドル(-1.80ドル)と、小幅ながら3営業日続落して取引きを終了。前週末に発表された米国雇用統計が予想以上に好調だったことを受け、投資家のリスク投資意欲が改善。この日も欧米の主要株式相場が軒並み上昇する中、安全資産とされる金商品には下押し圧力がかかり売りが先行した。また、外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇したことも割高感を与え売り材料視された。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた世界経済の先行き不透明感を背景に、引き続き金を買う動きも見られ下値は限定的だった。英国のEU離脱が決定し、今後の世界経済への先行き不安が増す中で、米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げに動くとの見方は少ないまま、金は大きく崩れることはなく、年初来高値圏でのもみ合いとなっている。
国内の金相場は、海外相場では小幅安に振れたものの、円安の進行から下げを相殺し上伸。小売ベースでは1gあたり4,856円(+32円)と、直近高値を上抜き、5月19日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
07/12 4856円 (+32円)
07/11 4824円 (+17円)
07/08 4807円 (-34円)
07/07 4841円 (+11円)
07/06 4830円 (-9円)
07/05 4839円 (+14円)
07/04 4825円 (+51円)
07/01 4774円 (+44円)
06/30 4730円 (+4円)
06/29 4726円 (-10円)
直近10日間の金相場平均価格:4,805円/g
【パラジウム相場】週明け11日のNYパラジウム相場は、上値追いの展開となった銀・プラチナ相場や、欧米株高が好感され4営業日続伸。中心限月の9月限は1トロイオンス625.75ドル(+8.65ドル)と、連日で直近高値を上抜き、年初来高値を付けた4月29日相場(627.65ドル)以来およそ2ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前週末までの連騰に対する利益確定売りから序盤は小安く推移した。一方、欧州株が上昇し、続く米国株も堅調に推移するなどリスクオンとなったほか、中国自動車販売の増加が好感され、次第に相場はプラス圏に浮上。加えて、プラチナがおよそ1年ぶりの高値水準まで値を伸ばしたことや、銀の一段高(2014年8月以来およそ2年ぶり高値)が好感され、上げ幅を拡大した。途中、ドルが主要通貨に対して上昇し、割高感から押される場面もあったが、引き続き堅調となった米国株を眺めて、パラジウムも高値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、一段高となったNY相場を映して続伸。小売では1gあたり2,300円(+48円)と、上げ幅を拡大し、5月18日相場来およそ2ヶ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
07/12 2300円 (+49円)
07/11 2251円 (+27円)
07/08 2224円 (±0円)
07/07 2224円 (+5円)
07/06 2219円 (-43円)
07/05 2262円 (±0円)
07/04 2262円 (+32円)
07/01 2230円 (+48円)
06/30 2181円 (+48円)
06/29 2133円 (+71円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,229円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1358.55ドル、パラジウムは621.15ドル、為替は1$103円02銭前後の値動きで推移しております。