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【金相場】週末8日のNY金相場は、堅調な米雇用統計の発表直後に急落したが、その後は買い戻しが入り小幅続落となった。中心限月の8月限は1トロイオンス1358.40ドル(-3.70ドル)と、小幅ながら値を下げて取引きを終了。直近では2年4ヶ月ぶりの高値圏で推移するなど一段高となっていた反動から、この日も利益確定を目的とした売りが継続し序盤より軟調に推移。その後、米国労働省が発表した6月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比28万7000人増と、大幅に落ち込んだ5月から急回復。これを好感し、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぐと、安全資産とされる金の需要は後退、発表直後に相場は売りが拡大し急落した。しかし、5月の就業者数が下方修正された上、賃金の伸びは低いことから、米連邦準備理事会(FRB)は利上げに慎重な姿勢を崩さない可能性があるとの見方が強まったほか、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた世界経済の先行き不透明感が依然根強いため、その後は急速に買い戻しが入り、結局引けにかけて前日終値付近まで値戻す展開となった。なお、世界経済への先行き不安の強まりから、週間では6日に2014年3月14日相場以来およそ2年4ヶ月ぶりの高値を更新。前週より1.4%高と、6週連続でプラスとなった。
国内の金相場は、週末の海外相場では売りが優ったものの、為替が円安に振れたことから上昇。小売ベースでは1gあたり4,824円(+17円)と反発し、プラスに転じました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
07/11 4824円 (+17円)
07/08 4807円 (-34円)
07/07 4841円 (+11円)
07/06 4830円 (-9円)
07/05 4839円 (+14円)
07/04 4825円 (+51円)
07/01 4774円 (+44円)
06/30 4730円 (+4円)
06/29 4726円 (-10円)
06/28 4736円 (-39円)
直近10日間の金相場平均価格:4,793円/g
【パラジウム相場】週末8日のNYパラジウム相場は、プラチナの一段高や、発表された米国の雇用統計が良好な内容となった事が好感され上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス617.10ドル(+4.75ドル)と、3営業日続伸し、連日で直近高値を更新。中心終値では5月2日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日相場の流れを引き継ぎ序盤より小高く推移。また、朝方発表された米国の6月雇用統計結果が良好な内容となり、製造業の拡大が意識されたほか、銀の急伸や、プラチナが2015年6月11日相場以来およそ1年1ヶ月ぶりの高値を付けたことも好感されパラジウムも上げ幅を拡大した。途中、金の下げや、ドルがユーロに対して上昇したことから割高感に押される場面もあったが、堅調な値動きとなった原油や株式相場を眺めてパラジウムも堅調に推移し、そのままプラス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、週末の海外相場が一段高となった事を映して上昇。小売では1gあたり2,251円(+27円)と、堅調に推移し、上値追いの展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
07/11 2251円 (+27円)
07/08 2224円 (±0円)
07/07 2224円 (+5円)
07/06 2219円 (-43円)
07/05 2262円 (±0円)
07/04 2262円 (+32円)
07/01 2230円 (+48円)
06/30 2181円 (+48円)
06/29 2133円 (+71円)
06/28 2,062円(+10円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,205円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:15現在の金相場は1トロイオンス1358.80ドル、パラジウムは612.15ドル、為替は1$100円70銭前後の値動きで推移しております。