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【金相場】7日のNY金相場は、前日までの連騰に対する利益確定売りが出たほか、良好な米雇用関連指標を受けて売りが優勢の展開に。中心限月の8月限は1トロイオンス1362.10ドル(-5.00ドル)と、4営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。英国EU離脱に対する中長期的な不透明感などを背景に、投資家のリスク回避姿勢が旺盛となったことから金は前日まで買いが進み、およそ2年4ヶ月ぶりの高値まで上伸。これを受け、この日の金相場は序盤より利益確定を目的とした売りが先行し、小安く推移した。また、雇用統計の発表を週末に控え、朝方発表された米国雇用関連指標(6月ADP全国雇用者数・週間新規失業保険申請件数)が、共に良好な内容だったことから、外為市場ではドルがユーロに対して上昇し、ドル建ての金商品は割高感が意識された軟調となった。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた世界経済の先行き不透明感が依然強いため、下げ幅は限定的だった。
国内の金相場は、NY相場が4営業日ぶりに値を下げた事や、円高要因から軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,807円(-34円)と、マイナスに転じ、前日に付けたおよそ1か月半ぶり(5月20相場)の高値から値を下げる展開となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
07/08 4807円 (-34円)
07/07 4841円 (+11円)
07/06 4830円 (-9円)
07/05 4839円 (+14円)
07/04 4825円 (+51円)
07/01 4774円 (+44円)
06/30 4730円 (+4円)
06/29 4726円 (-10円)
06/28 4736円 (-39円)
06/27 4775円 (+107円)
直近10日間の金相場平均価格:4,788円/g
【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、原油や米国株の下げに押されるも、プラチナの切り返しや、良好な内容となった米国経済指標を背景に買いが優り続伸。中心限月の9月限は1トロイオンス612.35ドル(+4.80ドル)と、連日で直近高値を上抜き、中心終値では5月2日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日相場の反動から序盤は売りが先行した。また、金やプラチナなど他貴金属が軟調となったほか、原油相場の下げが意識され相場を圧迫。ドル高も重なり一時下げが拡大した。一方、売り一巡後は、堅調な値動きとなった欧州株や、発表された米国雇用関連指数(6月ADP全国雇用者数・週間新規失業保険申請件数)が、それぞれ良好な内容となったことから同国経済の拡大観測が浮上。プラチナが大きく切り返したのを眺めて、パラジウムも追随の買いが入りプラス圏に浮上した。ただ、その後も軟調となった原油相場や、米国株安が重しとなり上値は抑えられる展開となった。
国内のパラジウムは、海外相場では引き続き買い地合いが継続し一段高を付けるも、為替が円高に傾斜した事から上げを消化され横ばい。小売では1gあたり2,224円(±0円)と、前日比変わらずの値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
07/08 2224円 (±0円)
07/07 2224円 (+5円)
07/06 2219円 (-43円)
07/05 2262円 (±0円)
07/04 2262円 (+32円)
07/01 2230円 (+48円)
06/30 2181円 (+48円)
06/29 2133円 (+71円)
06/28 2,062円(+10円)
06/27 2057円 (-97円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,185円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1358.80ドル、パラジウムは612.15ドル、為替は1$100円70銭前後の値動きで推移しております。