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【金相場】6日のNY金相場は、日米欧の国債利回りが低下していることなどが影響したほか、引き続き世界経済の先行き不安を背景に安全資産として買いを集め上伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1367.10ドル(+8.40ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では2014年3月14日相場以来およそ2年4ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、英国のEU離脱決定を受けた世界経済の先行き不透明感が根強い中、上値追いの展開となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、主要先進国の国債利回りが低下していることなどが影響して、投資資金が金市場へ流入したほか、為替市場では、欧州通貨に対してドルがやや安くなったことも意識され上げ幅を拡大。一時1377.50ドルまで上昇する場面もあった。途中、FOMCの議事録公開を控え一部で利益確定売りが出た事や、米国サプライ管理協会(ISM)が発表した6月の非製造業景況指数が前月から上昇し、市場予想も上回る好調な内容だったことから、一時値を削る場面もあっが、引き続き世界経済への先行き不安が意識され買い戻される展開となった。中心8月限の値動きは、高値1377.50ドル、安値1356.30ドル、終値1367.10ドル。
通常取引き終了後に公表された6月14日-15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票を控え、利上げに踏み切る前に国民投票の影響を見極めることが望ましいとの結論に至っていたことが分かった。また、米国の雇用急減速も金利据え置きの理由に挙がっていた。
国内の金相場は、堅調な値動きとなったNY市場を映して反発。小売ベースでは1gあたり4,841円(+11円)と、先日5日に付けた直近高値を上抜き、5月20日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
07/07 4841円 (+11円)
07/06 4830円 (-9円)
07/05 4839円 (+14円)
07/04 4825円 (+51円)
07/01 4774円 (+44円)
06/30 4730円 (+4円)
06/29 4726円 (-10円)
06/28 4736円 (-39円)
06/27 4775円 (+107円)
06/24 4669円 (+34円)
直近10日間の金相場平均価格:4,774円/g
【パラジウム相場】6日のNYパラジウム相場は、原油や米国株の下げが一服したほか、一段高となった金やプラチナ相場に追随し反発。中心限月の9月限は1トロイオンス607.55ドル(+4.90ドル)と、先日付けた直近高値を上抜き、中心終値では5月11日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、リスクオフの流れに押された前日相場の流れを引き継ぎ、序盤は安寄りした。その後、金やプラチナが堅調に推移しているのを眺めパラジウムにも買いが入ったほか、外為市場ではドルが軟調に推移したことによる割安感が意識され相場は次第に反転。また、発表された米国経済指標(6月ISM非製造業景況指数)が、前月値・市場予想を共に上回り良好な内容となった事や、原油や米国株が上昇するなどリスクオフの一服が支えとなり、買い優勢で取引きを終えた。中心9月限の値動きは、高値611.00ドル、安値591.20ドル、終値607.55ドル。
国内のパラジウムは、プラスに転じた海外相場を映して小反発。小売では1gあたり2,224円(+5円)と、小幅ながら値を上げ、本日はプラス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
07/07 2224円 (+5円)
07/06 2219円 (-43円)
07/05 2262円 (±0円)
07/04 2262円 (+32円)
07/01 2230円 (+48円)
06/30 2181円 (+48円)
06/29 2133円 (+71円)
06/28 2,062円(+10円)
06/27 2057円 (-97円)
06/24 2149円 (+22円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,177円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:25現在の金相場は1トロイオンス1369.80ドル、パラジウムは614.05ドル、為替は1$100円91銭前後の値動きで推移しております。