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【金相場】30日のNY金相場は、英国民投票をめぐる当初の混乱はやや落ち着きを示し、投資家のリスク回避姿勢が一服したほか、外為市場ではドルが対ユーロなどで上昇した事を受けて反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1320.60ドル(-6.30ドル)と、マイナスに転じて取引きを終了。この日は主要株式相場が軒並み上昇するなど、投資家のリスク選好意欲が高まり、安全資産とされる金商品への需要が後退。また、外為市場でドルが対ユーロで上昇すると割高感から売られた上、前週におよそ2年ぶりの高値を付けていたことから利益確定の売りも出やすかった。一方で、発表された米国の経済指標(週間新規失業保険申請件数)が、微増となったことや、引き続き英国EU離脱決定への先行き不透明感による下支えもあって、売り一巡後は買い戻される場面もあった。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、このまま推移すれば月間ベースでは2月以来の大きな上げ幅となる見通し。 なお、年初来の6ヶ月間ではおよそ20%超の上昇で推移。中心8月限の値動きは、高値1326.50ドル、安値1315.30ドル、終値1320.60ドル。
国内の金相場は、海外相場では売りが優ったものの、為替が円安・ドル高に振れたことを受けて上伸。小売ベースでは1gあたり4,774円(+44円)と続伸し、27日に付けた直近高値圏に再浮上しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
07/01 4774円 (+44円)
06/30 4730円 (+4円)
06/29 4726円 (-10円)
06/28 4736円 (-39円)
06/27 4775円 (+107円)
06/24 4669円 (+34円)
06/23 4635円 (-21円)
06/22 4656円 (-49円)
06/21 4705円 (-15円)
06/20 4720円 (+20円)
直近10日間の金相場平均価格:4,713円/g
【パラジウム相場】30日のNYパラジウム相場は、市場のリスク回避姿勢が一服する中、米国株の上昇や、銀・プラチナの急伸をはやして買い地合いが継続。中心限月の9月限は1トロイオンス597.35ドル(+6.80ドル)と、4営業日続伸し、中心終値では5月11日相場以来およそ5週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、上げ幅を拡大した前日相場の流れを引き継ぎ序盤より小高く推移。一方で、連騰に対する利益確定売りも出やすかったほか、ドル高や、原油相場が軟調に推移しているのを眺めて、パラジウムも売りに押される場面もあった。ただ、英国民投票をめぐる当初の混乱は一服し、世界的に株価が上昇するなどリスク選好地合いとなった事や、銀が一段高(2014年9月以来およそ1年10ヶ月ぶり高値)を付けたほか、プラチナの上げ幅拡大が好感され、パラジウムも上昇。節目の600ドルに迫るなど上値追いの展開となった。中心9月限の値動きは、高値600.70ドル、安値583.30ドル、終値597.35ドル。
国内のパラジウムは、海外相場が上値追いの展開となった事を映して一段高へ。小売では1gあたり2,230円(+49円)と4営業日続伸し、4日間の上げ幅では+178円/g(+7.98%)の上伸。ここ最近の高値を抜いて、5月19日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値更新となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
07/01 2230円 (+48円)
06/30 2181円 (+48円)
06/29 2133円 (+71円)
06/28 2,062円(+10円)
06/27 2057円 (-97円)
06/24 2149円 (+22円)
06/23 2127円 (+27円)
06/22 2100円 (+27円)
06/21 2073円 (+27円)
06/20 2046円 (-6円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,115円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1329.35ドル、パラジウムは602.60ドル、為替は1$102円93銭前後の値動きで推移しております。