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【金相場】21日のNY金相場は、英国の欧州連合(EU)離脱懸念の後退や、利益確定を目的とした売り、対ユーロでのドル高などを背景に3営業日続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1272.50ドル(-19.60ドル)と、8日相場以来およそ2週間ぶりの安値に戻して取引きを終了。過度なリスク回避姿勢がやや後退した前日相場の流れを引き継ぎ、この日の金相場は序盤より売りが先行。英国のEU離脱の是非を問う国民投票を23日に控えて、一部世論調査で残留派がリードしていることが明らかになるなど、過度のEU離脱懸念が和らいだことから、安全資産とされる金への逃避需要は後退した。さらに、先週後半におよそ1年10ヶ月ぶりの高値を付けたことによる利食い売りや、ドルの対ユーロ相場上昇に伴う割高感も加わり、相場を圧迫した。この日、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が議会証言で、追加利上げについて慎重な姿勢を改めて示したものの、具体的なタイミングには言及しなかったため、相場への反応は限定的だった。
国内の金相場は、売りが優勢となったNY相場を映して軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,656円(-49円)と続落し、3日相場ぶりの安値に値戻しました。
《本日までの6月の金相場価格推移(小売)》
06/22 4656円 (-49円)
06/21 4705円 (-15円)
06/20 4720円 (+20円)
06/17 4700円 (-89円)
06/16 4789円 (+23円)
06/15 4766円 (-7円)
06/14 4773円 (±0円)
06/13 4773円 (+25円)
06/10 4748円 (+19円)
06/09 4729円 (+58円)
06/08 4671円 (-18円)
06/07 4689円 (+8円)
06/06 4681円 (+48円)
06/03 4633円 (-26円)
06/02 4659円 (-67円)
06/01 4726円 (+12円)
6月現在の金相場平均価格:4,714円/g
【パラジウム相場】21日のNYパラジウム相場は、前日相場同様に安値拾いの買いや、英国のEU離脱懸念の後退、欧米株高が支援材料となり上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス551.35ドル(+2.90ドル)と続伸し、前日相場同様に9日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、大幅高となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、英国のEU離脱の是非を問う国民投票を23日に控えて、一部世論調査で残留派がリードしていることが明らかになるなど、EU離脱懸念の後退が投資家心理を改善させ、パラジウムも買い材料となった。途中、ドル高や、原油安、金・プラチナの軟調さを受けて、パラジウムも売りに転じる場面もあったが、欧米株価の上昇や安値拾いによる買い戻しもあって、再度プラス圏に浮上した。
国内のパラジウムは、小幅ながら上伸した海外相場高を映して堅調に推移。小売では1gあたり2,100円(+27円)と、前日相場と同額を伸ばし続伸。およそ1週間ぶり(先週16日相場)の高値に値戻す展開となりました。
《本日までの6月のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/22 2100円 (+27円)
06/21 2073円 (+27円)
06/20 2046円 (-6円)
06/17 2052円 (-5円)
06/16 2057円 (±0円)
06/15 2057円 (-43円)
06/14 2100円 (-6円)
06/13 2106円 (-54円)
06/10 2160円 (-21円)
06/09 2181円 (+27円)
06/08 2154円 (-27円)
06/07 2181円 (+27円)
06/06 2154円 (+38円)
06/03 2116円 (-54円)
06/02 2170円 (-38円)
06/01 2208円 (+16円)
6月現在のパラジウム相場平均価格:2,120円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1271.75ドル、パラジウムは553.10ドル、為替は1$104円45銭前後の値動きで推移しております。